ＬＭＥ銅、回復続く－中国の需要低迷が底入れの可能性

2024年8月13日 7:32 JST(一部抜粋)
12日のロンドン金属取引所（ＬＭＥ）の銅相場は上昇。先週付けた５カ月ぶり安値からの回復が続いている。ＬＭＥ指定倉庫からの在庫引き出し注文が増加し、中国の需要低迷が底入れした可能性が示唆された。
　　ＬＭＥの銅相場（３カ月物）は1.8％高の１トン＝9027ドルで終了。ＬＭＥ指定倉庫からの在庫引き出し注文（キャンセルワラント）は４月以来の高水準となった。
　　中国からの地金（電気銅）の輸出が増加したことで、銅相場は５月の過去最高値から19％下落。ただ、それ以降、中国の精錬銅輸入で裁定取引の機会が再び生まれ、中国で銅のプレミアムが上昇する一方、ＬＭＥ指定倉庫からの在庫引き出し注文が増え始めた。12日発表のＬＭＥのデータでは、オンワラント（引き出し予定のない）在庫は7375トン減少した。