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マイクロソフトOpenAI、「スターゲイト」開発に1,000億㌦投入へ→NVDA、SMCIに注目!/米対中輸出新規制発表、インテルなどに悪影響◇今週の重要材料◇

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alex_bullcall コラムを発表しました · 03/31 22:05
◇Q2の米株相場は概ね上昇トレンドを継続する公算◇

市場予想通りのPCE統計を受けて、FRBパウエル議長は年内での利下げ開始を強調していたが、急ぐ必要がないと改めて説明した。シティなど機関投資家らはなお6月からの利下げシナリオを示したものの、6月での利下げに対する不透明さは確実に上昇している。但し、Q2の米株相場見通しについては年初設定と変わらず、概ね上昇トレンドを継続するとみており、とりわけ利下げが実施されるまでには「FOMO(Fear of Missing Out)」でAI半導体などテック株への買いが引続きメインストラテジーにあろう。今週の相場についてはやはり不透明さを増した金利見通しへの新規手掛かりを探る展開にある。雇用統計発表は今週に控えており、市場はこれらを見極めたいと予想される。2日の民間求人件数のほか、5日のノンファームペイロール、失業率が山場となりそうだ。

◇「スターゲイト」の開発計画でNVDA、SMCIなどを注目◇

但し、雇用統計より、今週は個別材料を注目すべく、とりわけ、半導体セクター。週末には大きな好悪材料1個ずつが浮上。まず、マイクソフト(MSFT)は出資先のOpenAIと共同に、スーパーコンピューター「スターゲイト」を開発し、総額1,000億ドル規模を投じる予定である模様。「スターデイト」は両社が数年前からスタートしたAIインフラコンストラクション・プロジェクトの一部であり、両社は5つのステージがある同プロジェクトのステージ3まで進んでいると報じられた。「スターデイト」はAGI(汎用性人工知能→人間に近い思考回路や感情を持つAI)を開発・稼働する目的にあるため、投資額ベースで世界最大規模のデータセンターになり、最もハイエンドのスーパーチップ及びサーバが導入されると考えられる。

従って、来年から出荷する予定にあるエヌビディア(NVDA)のスーパーチップGB200が使われる可能性が高く、エヌビディアが最大の恩恵者になるとみる。また、GB200の中ではHBMやGraceプラットフォームのCPUが採用されており、NVDAのほかに、韓国のSKハイニックスやアーム(ARM)が直接的な恩恵を受けられそうだ。また、エヌビディアはGB200が構成されるB200チップの開発においてシノプシス(SNPS)、ケイデンス(CDNS)などと協力強化を示しており、「スターデイト」の間接恩恵銘柄でもある。なお、「スターゲイト」への巨額投入を背景に、サーバへの需要を一層に押し上げる公算にあり、スーパーマイクロコンピューター(SMCI)が再度物色される可能性が高く、データセンター、サーバへのクーリング関連株AAON、VRTなども要注目。

一方、米国当局は先週末、対中輸出新規制を発表したが、先進半導体が搭載されたPCなども輸出規制対象になる(4月4日付)。同規制はPC関連株のインテル(INTC)、デル(DELL)、HPインク(HPQ)、AMDなどにとってマイナスであり、向こう数日にて株価がある程度売り圧力を受ける可能性が高いとみる。


◇海運、食糧関連株のほか、PYPL?◇

半導体株のほか、トルコのボスポラス海峡にて貨物船1隻の故障で通行止めとなっていることから、海運株、食糧株への短期好材料として取られる可能性も。とりわけ、ロシア、ウクライナからの食糧輸送は同海峡を必ず経由しなければならず、通行再開されるまで供給懸念が高まる可能性も。

なお、週末のバロンズはペイパル(PYPL)への押し目買いについて言及。同銘柄は昔と違って、独占や寡占の優位性がすべてなくなっており、以前の高値水準まで回復する確率が極めて低いとみている。しかし、最悪期が本当に抜け出せることができれば、直近の株価上振れがしばらく継続する可能性があり、リバウンド狙いの妙味が上昇している。
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