三菱UFJ、上方修正・自社株買い・増配の三拍子揃えば一段高?!金利上昇と政策株売却も追い風【決算プレビュー】
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$三菱UFJフィナンシャル・グループ (8306.JP)$(MUFG)は11月14日に2025年3月期中間(4-9月)決算を発表予定。
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通期の純利益は2期連続の最高益となる1兆5000億円を見込むが、
既に第1四半期(4-6月)に進捗率が37%に達した。アナリストによるコンセンサスでは
中間決算で進捗率が約8割に至るとみている。
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過去10年間で9回、中間決算発表時に自社株買いを発表しており、今回も好業績を背景に自社株買いを実施するかが注目される。過去最大額だった前年度の4000億円規模になるかもポイント。
●配当性向を40%程度とする株主還元方針に基づき、
第1四半期と同ペースで利益が積み上がると想定すると、中間、期末ともに1株当たり13円の増配余地がある計算になる。
●アナリスト12人による評価では、強気が41.67%、やや強気が50.00%、中立が8.33%で、総合評価は「やや強気」となっている。平均の目標株価は1893.75円で、11日終値対比で7.42%の上昇余地がある。
第2四半期は第1四半期以上に業績好調か三菱UFJの業績は好調に推移している。第1四半期(4-6月)は、売上高に相当する経常収益が前年同期比27.1%増の3兆5250億円、本業の儲けを示す業務純益が16.3%増の6476億円、純利益が0.4%減の5559億円だった。純利益は前期にグループのモルガン・スタンレーの決算期変更に伴い6カ月分が加わっていたことの反動で、実質的には増益といえる。三菱UFJは通期の純利益は2期連続の最高益となる1兆5000億円を目標としているが、早くも進捗率は37.1%に達し、ロケットスタートを切った。
第2四半期(7-9月)の業績は、第1四半期と同じかそれ以上に好調に推移することが想定される。その根拠は、利益の約5割を稼いでいる中核の三菱UFJ銀行による貸し出し金利の引き上げだ。
日銀は3月のマイナス金利解除に続き、7月に政策金利を0~0.1%程度から0.25%程度へと引き上げた。これを受けて三菱UFJ銀行は9月2日から、短期プライムレートを17年ぶりに0.15%引き上げた。三菱UFJ信託銀行も8月30日に同じく短期プライムレートを0.15%引き上げている。
これに加えて、政策保有株の売却も利益を押し上げることが想定される。
通期業績見通しを上方修正する?三菱UFJは政策金利と市場金利が0.15%上昇してその後据え置かれた場合、収益は1年目に850億円、2年目に1200億円、3年目に1500億円のプラスの効果が出るとみている。これを基にすると、
第2四半期の2カ月分だけで、150億円程度が上乗せされる計算になる。
ブルームバーグによる中間の業績予想のアナリストコンセンサスでは、中間期(4-9月)の純利益は前年同期比27.2%増の1兆1795億円。
通期目標の79%に達するとみている。アナリスト予想に近い業績を達成した場合、三菱UFJが通期見通しの上方修正を行うかが注目される。
前年度の4000億円規模の自社株買いを今年度も行う?業績好調な三菱UFJだが、足元の株価は上昇しているものの、11日終値時点でPBRは1.018倍にとどまっている。「PBR1倍は通過点」とする同社にとっては、不本意な状況といえるだろう。好業績を背景に、大胆な株主還元が行われるかどうかも、大きな注目ポイントになる。
最も可能性の高い株主還元は、自社株買いだ。三菱UFJは2014年以降の過去10年で、中間決算発表時に自社株買いを発表していないのは2020年のみ。23年11月には上限4000億円という最大規模の自社株買いを行った。
今年度は既に5~6月にかけて1000億円(6266万6100株)の自社株買いを行っているものの、政策保有株の売却益も加われば、財務的な余裕は十分にあるだろう。
さらなる増配に踏み込めばポジティブ・サプライズか自社株買いに加えて、配当を増やすかどうかも注目される。
三菱UFJは株主還元の基本方針として、「配当性向を40%程度とし、利益成長を通じた1株当たり配当金の安定的・持続的な増加」を掲げている。
25年3月期の配当予想は、中間、期末ともに、前期比4.5円増の1株当たり25円としている。
第1四半期の1株当たり四半期純利益(47.5円)を単純に4倍して配当性向を40%として計算すると、中間、期末の配当は各38円の計76円になる。中間、期末ともに1株当たり13円の増配余地がある計算だ。
従来予想通りであっても前期と比べて増配になるが、さらなる増配に踏み込めば、ポジティブ・サプライズになる可能性がありそうだ。
▲証券会社による三菱UFJの直近の主なレーティング ーmoomooニュースMark
出所:三菱UFJのHP、Bloomberg、moomoo
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184132531 : そして、私たちは、彼が非常に労働市場を見て、非常に懸念していることを反映していると考えています。
182076928鬼平 : 8306は買いですね!当面2,五百から3,000円を目指そう!