【朝イチ報】パウエル議長証言でリスクオン、株高・円売り優勢 テスラが１１連騰 TSMCは大幅増収で続伸

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市場概況
10日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比429ドル39セント高の3万9721ドル36セントと大幅高で3日ぶり反発。ナスダック総合株価指数は同218.157ポイント高の1万8647.448だった。11日の東京株式市場は主力株を中心に投資資金の流入が加速し、日経平均株価は大きく水準を切り上げ、3日続伸となりそうだ。

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パウエル議長でリスクオン、株高で円売り優勢
10日のＮＹ株式市場でダウ平均は大幅に反発したほか、ナスダックも大幅高となった。S&P500指数は史上初の5600ポイント台乗せとなった。10日のニューヨーク外為市場でドル・円は161円43銭から161円81銭まで上昇し、161円71銭で引けた。

パウエルＦＲＢ議長による2日目の議会証言は前日の証言とほぼ同様の内容となった。他方、どのような決定がソフトランディングを実現させる可能性が最も高いのか、夜更けに頭を悩ませていると話した。インフレの低下と労働市場の減速という重要局面にあるとし、正しい判断を下したい語った。市場参加者は議長の2日間の証言でインフレを巡りFRBが一段の自信を徐々に強めつつあり、利下げ環境に一歩近づいた可能性があるとの見解が優勢。

10日のADR市場では、対東証比較（1ドル161.57円換算）で、日本郵政＜6178＞、アドバンテスト＜6857＞、ディスコ＜6146＞、東京エレク＜8035＞、ルネサス＜6723＞、三菱商事＜8058＞、日立製作所＜6501＞などが上昇し、ほぼ全面高。

なお、議長証言無事通過となり、市場は11日の米消費者物価指数（ＣＰＩ）や12日の生産者物価指数（ＰＰＩ）に注目が移っている。それらは利下げ見通しおいて重要な試金石になると見られている。

【プレビュー】米6月CPI、さらなる鈍化予想　9月の利下げは確実か？
労働統計局が7月11日木曜日の21時30分（日本時間）に米6月消費者物価指数（CPI）を発表する予定。ゴールドマン・サックスによると、6月の消費者物価指数（CPI）はインフレのさらなる鈍化の兆候を示すと予想され、最近の米失業率の予想外の上昇と相まって、9月の米FRBによる利下げ期待をさらに高める可能性がある。

米決算シーズン到来 24Q2米大手銀業績予想一覧！
決算シーズンの幕開けを迎える7月12日、米大手銀 $JPモルガン チェース(JPM.US)$、 $ウェルズ ファーゴ(WFC.US)$、 $シティグループ(C.US)$が決算を発表予定、投資家は米経済の健全性を測るためにその行方を注視するだろう。

テスラが１１連騰 アナリストが目標株価を引き上げ
$テスラ(TSLA.US)$への買いが止まらず、きょうで１１連騰している。同社株は過去１０日間で４４％上昇し、時価総額を２５００億ドル以上積み上げている。本日は米大手証券のアナリストが目標株価を１７５ドルから２４８ドルに引き上げた。ただ、現行よりは低い水準。

台湾TSMC、4-6月期は40％の大幅増収 予想上回る
半導体受託生産で世界最大手の $タイワン・セミコンダクター・マニュファクチャリング(TSM.US)$（TSMC）が10日発表した4-6月期（第2四半期）の売上高は、人工知能（AI）技術に必要な高性能半導体への需要急増を背景に、アナリスト予想を上回る40％増となった。
関連記事：：台湾TSMC、時価総額一時1兆ドル突破！上昇余地がまだ30％ある？！

ＡＭＤが反発 フィンランドのサイロＡＩを買収で合意
ＡＭＤが反発しており、ナスダックをサポートしている。きょうは一時１８７ドル台まで上昇する場面が見られた。同社はフィンランドのサイロＡＩ社を現金６億６５００万ドルで買収することで合意した。
関連記事：米AMD、欧州のサイロAI買収で合意 1070億円

前日に「買われた株！」総ザライ ―本日につながる期待株は？―
エネチェンジ <4169> やサッポロＨＤ <2501> 、ディップ <2379>、リクルート <6098>、ディスコ <6146> など