【朝イチ報】アップル新型AIスマホで「非常に強力なサイクルの始まり」か　米司法省、グーグルを独禁法違反で再び提訴

市場概況
9日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比484ドル18セント高の4万829ドル59セントと反発。ナスダック総合株価指数は同193.771ポイント高の1万6884.603だった。10日の東京株式市場は買い優勢の展開となり、日経平均株価は6日ぶりに反発する公算が大きい。前日まで日経平均は5日間で2500円近い下落をみせており、目先売られ過ぎた反動によるリバウンド局面が想定される。

トップニュース
アップル、AI搭載の新型iPhone発表
米 $アップル (AAPL.US)$は9日開催した製品発表イベントで、新世代の「iPhone(アイフォーン)」を披露した。発表に当たり、基本ソフト(OS)の人工知能(AI)機能を最前線に押し出した。新しいAI機能「アップル・インテリジェンス」は、新機種の「iPhone 16」と「iPhone 15 Pro」に対応。音声アシスタント「Siri(シリ)」改良版のほか、さまざまな文章作成や画像編集の機能を盛り込んだ。
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価格据え置いた新型iPhoneで「非常に強力な2年間のサイクルの始まり」か
●アップルの株価は早い段階で最大1.8%下落したが、新型iPhoneの発表イベント後には0.04%上昇し、220.91ドルで取引を終えた。
●iPhone16の価格が「15」から据え置かれたことについて、Piper Sandlerのマット・ファレル氏は「私たちはこれを好意的に見ている。価格の安定した動きは、消費者の裁量的支出が弱さを見せ始める中でトレンドを助ける可能性があるからだ」と評価している。
●Evercore ISIのアナリスト、アミット・ダリアナニ氏は、「私たちは非常に強力な2年間のiPhoneサイクルの始まりにいると引き続き考えている」としている。
●同氏はApple WatchとAirPodsのアップグレードも見逃せないと考えている。「アクティブノイズキャンセリング機能を備えたAirPodsは、備えていないAirPodsよりも50ドル高くなる」と指摘するとともに、Apple Watchの新しい睡眠時無呼吸症候群の通知にも興味を持っているという。

米司法省、グーグルを再び提訴 アドテク巡り独禁法違反か
バージニア州の連邦地裁で9日、司法省がグーグルを提訴した裁判の冒頭陳述が始まった。司法省は、グーグルが「アドテク」として知られるデジタル広告売買ソフトウエアの市場を違法に支配していると主張している。

オラクルが決算受け時間外で8%上昇 AI需要がクラウド事業の売上増に引き続き貢献=米国株個別
$オラクル (ORCL.US)$が時間外で上昇。引け後に6-8月期決算(第1四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。AIの需要が同社のクラウドコンピューティング事業の売上増に引き続き貢献していることを示している。カッツCEOは声明で「クラウドサービスがわれわれの最大の事業となったことで、営業利益と1株利益の成長が加速した」と述べた。
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大麻株の上昇 トランプ氏が支持表明 バイデン政権と足並みを揃える意向＝米国株個別
大麻株の上昇が目立っている。共和党大統領候補のトランプ氏が大麻の規制を緩和し、すでにバイデン政権が提案している大麻のスケジュールIII分類を支持したことが材料視されている。トランプ氏はきょう、大麻の連邦分類をより規制の緩いレベルに引き下げることについて、バイデン政権と足並みを揃える意向を示した。

イーライリリー、モンタルセ氏がCFOに昇格
米製薬大手 $イーライリリー・アンド・カンパニー (LLY.US)$は9日、ベテラン幹部のルーカス・モンタルセ氏(47)を最高財務責任者(CFO)に昇格させる人事を発表した。同氏はエグゼクティブ・バイスプレジデント、CFO、および執行委員会のメンバーに就任する。

セブン＆アイ、買収提案中のカナダ同業に「議論する根拠・材料がない」と反論
$セブン&アイ・ホールディングス (3382.JP)$は9日、買収提案を行っているカナダの同業アリマンタシォン・クシュタールに対して、「提案は、本案件に関する実効性の伴う議論を行うだけの根拠・材料を提示していない」との声明を発表した。クシュタールは8日、セブン＆アイに対して秘密保持契約を結んでの交渉を求める声明を発表していた。