【朝イチ報】「S&P500は10％安も」vs「弱気相場入り可能性低い」 オラクルは史上最高値更新

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市場概況
10日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比92ドル63セント安の4万736ドル96セントと反落。ナスダック総合株価指数は同141.277ポイント高の1万7025.880だった。11日の東京株式市場で、日経平均株価は一進一退の展開が見込まれている。シカゴ日経225先物清算値は大阪日中比10円安の36,140円。

●Bloombergによると、UBSで米国株デリバティブを担当するストラテジストは、S&P500指数は1カ月以内にピーク時から少なくとも10％下落する可能性があり、「今後2カ月間は戦術的に弱気」だとみている。
●ゴールドマン・サックスのストラテジストは、米国株が20％超の大幅安となる可能性は低いと予測。「バリュエーションの上昇や強弱が混在する成長見通し、政策の不透明感によって年末にかけて株価が下落する可能性はあるものの、『健全な民間セクター』が経済をある程度支えており、全面的な弱気相場に突入する公算は小さいとの見方を示した。」

オラクルが好決算で史上最高値を更新
米ソフトウェア大手の $オラクル (ORCL.US)$ が9月10日に史上最高値を更新した。
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JPモルガンなど銀行株が安い、「アナリスト予想は楽観過ぎる」
10日の米国株式市場では銀行株が軟調。 $ジェイピー・モルガン・チェース (JPM.US)$ のCEOが「来年の経費と純金利収入に対するアナリスト予想は楽観的過ぎると」述べた。 $バンク・オブ・アメリカ (BAC.US)$ は投資銀行の業績が市場予想を下回る見通しを示した。前日は $ゴールドマン・サックス (GS.US)$ のCEOが7-9月期はトレーディング部門が10％減益となる可能性を示した。10日の株価はそれぞれ5.2％下落、0.5％下落、4.4％下落だった。

アップル、税費用最大100億ドル計上へ 欧州裁判所が過去の判断を支持
$アップル (AAPL.US)$ は、一時的な法人税費用として最大約100億ドルを計上する予定だと明らかにした。欧州連合（EU）の最高裁判所に相当する欧州司法裁判所が、同社のアイルランドでの事業に関連する課税についての過去の判断を支持したことを受けたもの。10日の株価は0.36％下落した。
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グーグルへの制裁金24億ユーロ、欧州最高裁も支持
欧州連合（EU）の独禁当局が米 $アルファベット クラスA (GOOGL.US)$ 傘下のグーグルに科した制裁金24億2000万ユーロ（約3800億円）を巡り、欧州司法裁判所は、この制裁措置を支持する判断を下した。10日の株価は0.03％の下落にとどまった。

今週もビッグイベント目白押し：大統領選討論会、エヌビディアCEO発言、CPI
●米大統領選の民主党候補ハリス副大統領と共和党候補トランプ前大統領は10日夜（日本時間11日午前）に討論会を行う。トランプ氏よりハリス氏がどのような政策方針を示すか注目される。トランプ元大統領の政策方針はある程度”知られている”ためだ。他方、選挙によって米国政策の大きな方法性が変わるとは想定しにくく、株式市場への影響を過度に解釈しようとする必要はないと、一部のストラテジストが指摘した。
● $エヌビディア (NVDA.US)$ のジェンスン・フアン氏は11日に、サンフランシスコで開催されるゴールドマン・サックスの会議で登壇し、ゴールドマン・サックスCEOと対談する予定。Bloombergは、Blackwell（エヌビディアの最新AI半導体）の遅延に言及されるかどうかが注目されるとした。
●11日は8月のCPIが発表される。市場予想では7月の前年比2.9％から2.5％に鈍化すると見込んでいる。９月利下げの論拠を補強する結果となるかどうか注目される。