【朝イチ報】米FRB、予想通り政策金利据え置き　米国株が今年最大の下落、1ドル＝146円台後半に上昇

市場概況
31日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比317ドル01セント安の3万8150ドル30セントと5日ぶり反落。ナスダック総合株価指数は同345.885ポイント安の1万5164.012だった。1日の東京株式市場は主力株をはじめ幅広く利益確定売り圧力が表面化し、日経平均株価は反落しフシ目の3万6000円台を割り込む可能性が高そうだ。

トップニュース
米FRB、予想通り政策金利据え置き　4会合連続で
米連邦準備理事会(FRB)は1月31日開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利を現行の5.25~5.50%に据え置いた。声明文には「インフレが2%に近づくとさらに確信するまで利下げは予想しない」との表現を追加。金融引き締めを粘り強く続ける姿勢を示した。

【米国市況】株が今年最大の下落、FOMC利下げ急がず
31日の米株式相場は大幅下落。S&P500種株価指数は昨年9月以来の大幅安。強気相場の原動力となってきた大型テクノロジー銘柄を中心に売られた。マイクロソフトやグーグルの親会社アルファベットが下落。両社が前日の引け後に公表した決算は、人工知能(AI)での大成功ですぐに業績が上がると期待していた投資家を失望させる格好となった。
関連記事
円は対ドルで146円台後半に上昇、ＦＯＭＣ利下げバイアスが支えに
米地銀NYCB、株価暴落－不動産リスクの衝撃が市場揺さぶる

米・1月シカゴPMIは予想下回り46.0
日本時間31日午後11時45分に発表された米・1月シカゴ購買部協会景気指数(PMI)は予想下回り46.0、となった。

米企業決算
グーグル、広告事業が期待外れ！クラウド事業が初の通期黒字化を達成
マイクロソフト5四半期連続で増収増益、クラウドに物足りなさも
マスターカード、10－12月は利益が市場予想上回る－営業費用は増加
ボーイング、衰える「現場力」　5期連続で最終赤字

中国、EV世界勢力図を塗り替え　BYD販売はテスラ超え
中国が自動車輸出台数で初めて世界首位になった。2023年の中国の自動車輸出台数は491万台で日本を上回った。日本の首位転落は7年ぶり。中国は電気自動車（EV）で生産規模を拡大し海外市場でも存在感を高める。巨大化した中国の存在は世界のEV勢力図を塗り替え始めた。
関連記事
レモンド米商務長官、中国製EVは米安保上の重大なリスクもたらす

マスク氏の新たな敵はデラウェア州、報酬無効判断で－テスラ移転示唆
米電気自動車(EV)メーカー、 $テスラ(TSLA.US)$のイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は総額550億ドル(約8兆1200億円)の報酬プランは無効との判断をデラウェア州の裁判所が下した直後、ソーシャルメディア、X(旧ツイッター)で不満をぶちまけた。「決してデラウェア州で法人登記を行ってはならない」。

ノボノルディスク、時価総額5千億ドル超え　欧州で最大
デンマークの製薬大手、 $ノボ・ノルディスク(NVO.US)$の時価総額が31日、一時5000億ドル（約73兆円）を突破した。同日発表した2023年12月期決算が大幅な増収増益となり、株価も過去最高値を更新した。肥満症治療薬の販売急増による業績の大幅拡大が市場で評価されている。

中小の価格転嫁、連合と「一緒に闘う」　経団連委員長
経団連の経営労働政策特別委員会（経労委）の大橋徹二委員長（ $小松製作所(6301.JP)$会長）は1月31日、日本経済新聞などのインタビューに応じた。賃上げに関連して、中小企業の価格転嫁や非正規雇用の待遇改善に向けて連合など労働界と「一緒に闘う」と訴えた。大幅な賃上げの実現の成否が「脱デフレへの大きな分岐点となる」との見方も示した。
関連記事
賃上げ｢６％基準｣が重要、実質賃金プラスは最低線－ＵＡゼンセン会長
日銀、政策正常化へ｢タイミング見極める段階に入った｣－中曽元副総裁

トランプ氏、自分が当選なら「絶対」阻止－日鉄のUSスチール買収
11月の米大統領選の共和党候補選びでリードするトランプ前大統領は１月31日、日本製鉄による米鉄鋼大手 $ユナイテッド ステーツ スチール(X.US)$買収計画について、自分が当選すれば阻止する意向を表明した。
関連記事
トランプ氏、有罪なら激戦州７州有権者は53％が支持しない意向－調査