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半導体の次は「MLCC」! 急伸・狙い目銘柄は?エッジAIで需要急拡大の電子部品は日本勢の独壇場!

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ビットバレー投資家 コラムを発表しました · 07/05 04:14
半導体関連銘柄の急騰劇が落ち着きを見せる中、出遅れていた電子部品銘柄に物色が広がっている。特に注目されているのが、日本が競争力を誇る「MLCC(積層セラミックコンデンサ)」だ。PCやスマートフォンデバイス内にAI機能を搭載する「エッジAI」による需要拡大や直近の貿易統計でセラミックコンデンサの輸出平均価格の顕著な上昇がみられることが背景にある。MLCCはスマートフォンでは1台に800~1000個程度使われ、パソコンやEV(電動自動車)、サーバーなどでも多用されるなど電子産業のコメとも呼ばれる。「受動部品」であるMLCCは蓄電したり電圧を安定させるなどの役割を担っており、「能動部品」である半導体デバイスを正しく稼働させるために欠かせない。つまり、AIの進化に伴って半導体とともにMLCCの需要も同様に拡大するとみられている。MLCCの材料を手掛ける銘柄なども含め、物色されている電子部品銘柄を確認した。
▼積層セラミックコンデンサはより小さく進化(村田製作所HP)
▼積層セラミックコンデンサはより小さく進化(村田製作所HP)
MLCCの世界シェアは日本勢が死守!
国内MLCCメーカーは製造装置などの内製化により、技術の外部流出が防いできたため世界シェアの5割以上を維持している。
▼経済産業省:半導体・デジタル産業戦略資料
▼経済産業省:半導体・デジタル産業戦略資料
外資大手も注視!急騰のMLCC4銘柄
米証券大手ゴールドマン・サックスは7月3日付で、いくつかの電子部品・半導体関連銘柄の目標株価を引き上げた。引き上げた銘柄は $村田製作所 (6981.JP)$ $TDK (6762.JP)$ $太陽誘電 (6976.JP)$ $MARUWA (5344.JP)$といったMLCC大手と $イビデン (4062.JP)$ $ルネサスエレクトロニクス (6723.JP)$ $ニデック (6594.JP)$。村田、TDK、太陽誘電は米 $アップル (AAPL.US)$のサプライヤーでもあり、アップルがオープンAIの取締役会オブザーバーとなるとの報道があったことも影響し、同日大幅上昇した。
$村田製作所 (6981.JP)$
柱のMLCCは世界首位。材料からの一貫製造に強みがある。データセンター向け部品はAI関連が伸長。販売先は鴻海、サムスン電子、レノボ・グループ、マイクロソフト、アップルなど。25年3月期連結売上収益(売上高)は前期比3.6%高の1兆7000億円、純利益は30%増の2350億円を見込む。
半導体の次は「MLCC」! 急伸・狙い目銘柄は?エッジAIで需要急拡大の電子部品は日本勢の独壇場!
$TDK (6762.JP)$
コンデンサーなど受動部品や2次電池を展開。車の電装化で受動部品やセンサーが拡大している。斎藤昇社長は、ブルームバーグの取材に対し、AIブームは、MLCCなど受動部品だけではなく、電池やセンサーなど「ほぼすべての(同社)事業が関係してくる」と説明(6月17日付ブルームバーグ記事)。販売先はアップル、レノボ、サムスン電子、マイクロソフトなど。25年3月期連結売上高は前期比0.1%増の2兆1050億円、純利益は2.7%増の1280億円を見込む。
▼年初以降の株価推移(以下同)
▼年初以降の株価推移(以下同)
$太陽誘電 (6976.JP)$
セラミックコンデンサー世界上位。佐瀬克也社長は「米エヌビディアのGPU(画像処理半導体)を使うようなハイエンドのAIサーバーに搭載されるMLCCの数は従来のサーバーと比べて倍以上。非常にインパクトがある」と指摘(日刊工業新聞 06月07日)。AIサーバー向けを含む付加価値の高いMLCCを増産する方針という。販売先はアップル、サムスン電子、レノボ、シャオミ、トヨタ自動車、テスラ、NTTなど。25年3月期連結売上高は、前期比8.5%増の3500億円、純利益は32.2%増の110億円を見込む。
半導体の次は「MLCC」! 急伸・狙い目銘柄は?エッジAIで需要急拡大の電子部品は日本勢の独壇場!
$MARUWA (5344.JP)$
通信関連向けセラミック基板で世界首位級。半導体製造向け製品も。25年3月期連結売上高は前期比14.2%増の703億円、営業利益は16.2%増の230億円を見込む。(経常利益以下は為替要因変動により見通し困難として非公表)
半導体の次は「MLCC」! 急伸・狙い目銘柄は?エッジAIで需要急拡大の電子部品は日本勢の独壇場!
MLCCの材料関連銘柄が狙い目か
上記の大手メーカーの株価は証券アナリストの平均目標株価をすでに超過して買われている。もっとも超過して買われているのは、TDKでテクニカル面での過熱感もある。一方、MLCCを手掛ける $京セラ (6971.JP)$は出遅れ感が大きく、5日終値からアナリストの平均目標株価までの乖離も10.55%と大きい。25年3月期には収益は上向く見込みだ。
半導体の次は「MLCC」! 急伸・狙い目銘柄は?エッジAIで需要急拡大の電子部品は日本勢の独壇場!
材料銘柄も大きく上昇しているものの、アナリスト(単数含む)からはさらなる上昇余地が示唆されており、狙い目といえるかもしれない。MLCC向けフィルムを手掛ける東洋紡 $東洋紡 (3101.JP)$ $東レ (3402.JP)$も注目される。
▼MLCC材料関連銘柄の年初来騰落率
半導体の次は「MLCC」! 急伸・狙い目銘柄は?エッジAIで需要急拡大の電子部品は日本勢の独壇場!
$堺化学工業 (4078.JP)$
酸化チタン大手。電子材料や風邪薬「改源」含む薬品も。25年3月期の連結売上高は前期比6%増の870億円、純利益は43億円の黒字復帰(前期は70億円の赤字)を見込む。年初来で60%近く上昇しているが、7月5日終値2999円はアナリスト1人の目標株価4100円まで36.71%の上昇を示唆している。
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$日本化学工業 (4092.JP)$
老舗工業薬品企業。セラミック材料を強化。年初から52%上昇。販売先はTDKなど。25年3月期連結売上高は前期比3.8%増の400億円、純利益は25.7%増の20億円を見込む。5日終値2850円はアナリスト1人の目標株価3200円まで12.28%の上昇を示唆している。
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$石原産業 (4028.JP)$
酸化チタン大手。MLCC向けチタン酸バリウムなど機能材料が柱。25年3月期連結売上高は前期比4%増の1440億円、純利益は24.9%減の60億円を見込む。在庫調整や一部農薬売上が落ち込むという。5日終値1662円はアナリスト3人の平均目標株価2100円まで26.35%の上昇を示唆している。
半導体の次は「MLCC」! 急伸・狙い目銘柄は?エッジAIで需要急拡大の電子部品は日本勢の独壇場!
出遅れ電子部品銘柄は?
7月5日終値からアナリスト平均目標株価までの乖離で大幅な上昇余地が示唆される銘柄(MLCC関連以外も含む)
$パナソニック ホールディングス (6752.JP)$:(乖離率)31.54%
$東洋紡 (3101.JP)$:31.48%
$石原産業 (4028.JP)$:26.35%
$ニデック (6594.JP)$:19.97%
$マブチモーター (6592.JP)$:17.47%
$東レ (3402.JP)$:14.47%
$ニチコン (6996.JP)$:16.57%
$KOA (6999.JP)$:15.86%
$イビデン (4062.JP)$:15.12%
$ローム (6963.JP)$:13.44%
半導体の次は「MLCC」! 急伸・狙い目銘柄は?エッジAIで需要急拡大の電子部品は日本勢の独壇場!
―moomoo証券Kathy
出所:各社IR資料、四季報、ブルームバーグ、moomoo
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