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今週の決算·経済カレンダー(8/19~8/23)ジャクソンホール会合が市場の鍵を握る?バフェット氏の戦略、「リップスティック効果」への思惑

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moomooニュース米国株 コラムを発表しました · 08/16 09:04
今週のポイント
今週の日本株は一進一退か。米景気に対する過度な懸念が後退する中、9月の利下げ観測が維持されればソフトランディングへの期待が強まり、買いが優勢になりそうだが、注目されていた日米の企業決算、経済指標を通過し、新規の材料に欠ける中、市場は再び日米の金融政策をにらみながらの展開となる可能性もある。パウエル議長が9月の利下げを明言するとの期待が高いだけに、週半ばまでは底堅い地合いが続く可能性もある。9月の米利下げに前向きな発言がなければ米株安に日本が連れ安するリスクはある。一方、大和証券の末広徹チーフエコノミストは日米の中央銀行が正反対の金融政策をとる中で「さらに円安に進む理由が特段ないため、当面は上値が重くなりやすい」との見方も示している。
今週の米国株は、米国の行き過ぎた利下げ観測が修正されて、どの水準で落ち着くかがポイント。22日~24日に毎年恒例のジャクソンホール会議が開催され、パウエルFRB議長の基調講演が23日に予定されている。市場では、米国の9月利下げ幅は0.25%が有力視されているが、同議長が足もとの市場環境をどうみており今後の金融政策に対して何を語るか最大のポイントとなる。アナリストはパウエル議長が9月利下げに布石を打つだろうと予想し、最も注目される実際の利下げ幅はその翌週に発表される8月の雇用統計に左右されると指摘。ただ、注意すべきは、米株式市場がパウエル議長の発言中に度々大きな変動を見せることだ。例えば、22年には、パウエル議長の講演がわずか9分間で当日の米主要3指数を3%~4%下落させた。2023年も市場は波乱含みだった。その他、米FOMC議事要旨が公表される予定。
国内では植田日銀総裁が23日に衆院財務金融委員会の閉会中審査に出席する予定で、為替市場でドル高・円安が進むなど金融・資本市場の混乱が収束に向かっているなかでの発言が注目されている。内田真一副総裁に続いて市場に配慮する発言がなされれば相場の支えとなる。また、7月の全国消費者物価指数(CPI)は同日に発表される予定。生鮮食品を除くコアCPIの市場予想が前年比2.7%上昇と、前月の2.6%から伸びが拡大する見込み。一方、国内では自民党総裁選挙の行方が注目されているが、市場では「直前まで候補者が定まらない可能性が高く、織り込みづらい」との声が聞かれる。候補者を巡る報道は来週以降も相次ぐとみられるが、相場に与える影響は限定的となりそうだ。
今週のドル円は、米経済指標、パウエルFRB議長や日銀の植田和男総裁発言などに、一喜一憂する展開となりそうだ。23日にパウエル議長が講演で、9月の大幅利下げ観測を押し戻す内容になるとドルが買われやすい。同日には日銀の植田総裁が衆参両院の閉会中審査に出席する予定で、円の動意につながるか注目される。その他、米中古住宅販売件数といった経済指標も発表される。円キャリートレードの方向性は今後1週間に一段とはっきりしそうだ。市場では、多くのテクニカルポイントが控える心理的な節目の150円付近、7月につけた38年ぶり高値の161円台から8月安値までの半値戻しに当たる151円付近を目先の上値めどと位置付ける参加者が多いようだ。一方で「CPI発表後の月後半は手掛かりに欠くため、主要通貨の値動きが総じて鈍りやすい。変動が乏しくなれば、米ドルの金利収入は魅力的」として、キャリー取引狙いのドル買い/円売りが進む可能性を指摘する声も聞かれた。
今週の決算·経済カレンダー(8/19~8/23)ジャクソンホール会合が市場の鍵を握る?バフェット氏の戦略、「リップスティック効果」への思惑
先週の相場ポイント
1.日経平均は3万8000円台回復、5週ぶりに大幅反発し 底打ちの兆し明確に 
2.米PPI・CPI鈍化と小売売上高好調で一連の米経済指標を通過、景気後退懸念を和らげ
3.米株式市場、今月初旬の暴落から徐々に回復軌道へ
4.ウォール街の巨額資金流入、米企業の自社株買いが殺到?
5.米ハイテク株再び爆騰モードへ?選択的にAI関連株に再度参入する時期が来たか
6.機関投資家のポートフォリオが大公開!バフェット氏、アップル株の保有を半減、化粧品小売株を新規取得
7.2大のトップ機関が相次いで化粧品株を購入!米株式市場、「リップスティック(口紅)効果」の予兆か
日経平均は前週末比3037.67円(8.67%)高の3万8062.67円と、5週ぶりに大幅反発し、明確な底打ちを示している。7月の米生産者物価指数(PPI)や消費者物価指数(CPI)はインフレ鈍化期待を高める結果となり、7月小売売上高は景気後退に対する警戒を和らげた。国内でも実質国内総生産(GDP)が市場予想から上振れし、投資家のリスク選好ムードが相場を支えた。
米株式市場は今月初旬の急落から徐々にムードが回復している。具体的には、米小売売上高は全般的に予想を上回り、伸び率は1年半ぶりの高水準を記録し、新規失業保険申請件数も減少したことで急速な景気減速懸念が和らいだ。米CPIの伸び率は約3年5カ月ぶりの低い水準となり、コア指数も鈍化傾向を示し、市場予想と合致。しかし、一部では0.50%ポイントの大幅利下げの可能性を高める内容になるとの期待も出ていたことから、その点では鈍化ペースは緩く、物足りない内容ではあったようだ。7月生産者物価指数(PPI)は予想以上に鈍化し、サービス価格は今年初めて低下した。これらのデータ発表後、9月の利下げ期待は温存されているものの、大幅利下げ観測が後退した。ソフトランディング期待が再び現実味を帯び、ダウ平均は4万ドルを回復、日経平均も3万8000円台を回復した。円相場が急落し一時1ドル=149円台前半と大きく下落し、「円キャリー取引」の持ち高を維持してきた市場参加者が息を吹き返した。このように、2週間前に大規模な巻き戻しに見舞われた円を中心とする人気のキャリートレードが徐々に復活しつつあるようだ。
同時に、米国株には多方面から巨額の資金が流入しているトレンド追跡型の量的ファンドが米国株市場への回帰を進めており、決算シーズンが終わりに近づく中、企業自社株買いの窓口が開かれるためだ。ゴールドマン・サックスによれば、企業が8月と9月に年間自社株買い総量の約21%を占めるという歴史的なパターンに従えば、今後数週間の1日の購買力は47.5億ドルに達すると予想。
世界的な資金はすでにハイテク株、特にAI関連株に戻り始めており、中でも $エヌビディア (NVDA.US)$は4日間で17%急騰した。米国株の調整が一段落し、NVIDIAの決算発表を前に、AI関連株のバリュエーションも比較的妥当な水準に戻ったことで、ハイテク強気派は、「今回の調整によって「AIバブル」の大半が解消され、選択的にAI関連株に再度参入する時期が来た」と確信している。市場では、持続的に利益を上げられるハイテク企業が、新たな「上昇気流」の急騰に突入すると期待している。今後発表されるデルとエヌビディアの決算は、ポジション調整が本当に終わったのかを判断する重要な試金石となるという。
BofA、シティなどウォール街大手銀は半導体株を推奨し、エヌビディアや $マイクロン・テクノロジー (MU.US)$ $アドバンスト・マイクロ・デバイシズ (AMD.US)$ $オン・セミコンダクター・コーポレーション (ON.US)$ $台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング (TSM.US)$などを「押し目買いのトップピック」に選定した。一方、東京株式市場でも、市場関係者からは買い戻されやすい銘柄として中国向け売上高が低い $アドバンテスト (6857.JP)$ $レーザーテック (6920.JP)$に加え、中長期での成長性の高さから $東京エレクトロン (8035.JP)$$が挙がっている。
また、先週、世界の一流機関投資家のポートフォリオが大公開。「投資の神様」バフェット氏率いるバークシャーは第2四半期、 $アップル (AAPL.US)$株の保有を7.89億株から4億株に削減したと同時に、米化粧品小売最大手の $アルタ (ULTA.US)$ と航空宇宙エレクトロニクス企業の $ハイコ (HEI.US)$の株式を新たに取得した。アルタ・ビューティは今年に入ってから33%も下落しているものの、バフェット氏の買いに刺激され、14日時間外で株価は約14%急騰した。アナリストによれば、アルタ・ビューティのバリエーションは数年来の低水準に落ち込み、粗利益率が39%に達していることから、力強い価格決定力コスト管理を示しているという。さらに、アルタ・ビューティは、大衆化粧品から高級ブランドまで幅広い需要をカバーする独自の市場ポジショニングを持っている。注目すべきは、英資本運用大手のベイリー・ギフォードも化粧品大手 $Elfビューティー (ELF.US)$の株式を新規取得したことだ。2つのトップ機関が第2四半期に相次いで化粧品株を購入したことについて、市場関係者はこれを「リップスティック(口紅)効果」への賭けとみなし、米株式市場の先行きに対する彼らの見解を表していると分析。
「リップスティック(口紅)効果」とは、消費者が金融危機に直面した際、高級ブランドの口紅など、あまり高価でない高級品を購入する傾向を指す。
一部のアナリストは、バフェット氏が現在の経済環境下でアルタ・ビューティの株式を取得した理由として、経済低迷期における同社のディフェンシブな特性を重視した可能性があると見ている。
出所:FactSet、MINKABU、Bloomberg、investing、ロイター
今週の決算·経済カレンダー(8/19~8/23)ジャクソンホール会合が市場の鍵を握る?バフェット氏の戦略、「リップスティック効果」への思惑
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コメント
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  • yoon_yun : >>1.日経平均は3万8000円台回復、5週ぶりに大幅反発し 底打ちの兆し明確に

    2番底の警戒感は薄れているんでしょうか?

  • Chibou : 今からAiの混乱が起こるのは否めない。また、AIの基盤がアメリカ以外出来ていないことはいうまでもない。日本もまだ、基盤が出来ておらず、また、今度の総選挙では自民党は大敗するであろう。GAFAがつまづきをみせはじめている。今は食糧や半導体を中心に不足のみえるものに目を向けて欲しい。バフェット氏の動向とFRBの利下げに留意してほしい

  • よろぴこ : 日経平均が節目の3万8千円に到達して、日経VIがまだ高いのを見ると、ヘッジの先物売りじかけで、来週からは下落を一旦演出される気がするので警戒。

    いずれにせよ、9月のメジャーSQに向けてまた株価は上げてくるのでは。
    短期で狼狽売りをしないことが大事。

  • 181338057犬心久美子 : 利下げ後の株価動向。0.25bassistずつ年内にやるのか?0.5bsいくのか?一気にいけば市場は、そんなに景気悪くなるのか⁉️と懸念してしまうし。
    選挙跨いで微妙な舵取りですね🥺何やらの指数が水曜日に全て訂正下方修正されるとか。
    大手投機筋がテック企業株売却しまくってるとか、
    苦手なジョージソロスも今は現金化してるとか、
    市場操作なんかしないで下さいね💢