今こそ注目！夢を乗せる「宇宙関連株」、「トランプ×マスク」で天まで届く？驚異の1500％上昇銘柄も

トランプ次期米大統領の就任式（米国東部時間1月20日）が近づくにつれ、世界の投資家は「トランプ2.0時代」に備え始めている。米国の宇宙政策への影響に対しても注目が集まっている。市場は、新政権はNASAの現在の方針に対し、より積極的な政策転換を図る可能性があると見ている。トランプ氏の重要なパートナーであるマスク氏が、この変革を牽引する中心的な役割を担うと見られている。

この影響により、宇宙関連銘柄は米大統領選後に大幅な上昇を見せている。11月5日からの上昇率を見ると、宇宙用電池株である $クーラー・テクノロジー・グループ (KULR.US)$は既に1530％以上の上昇を記録している。SpaceXを保有するクローズドエンド型ファンド、 $Destiny Tech100 Inc (DXYZ.US)$は約500％の上昇を遂げた。米国の宇宙探査企業である $インテュイティブ・マシーンズ (LUNR.US)$ 、SpaceXの競争相手である $ロケット・ラブ (RKLB.US)$、宇宙インフラ・グループの $レッドワイヤー・コープ (RDW.US)$は、いずれも120%以上上昇している。

「トランプ×マスク」が米宇宙産業にどのような影響を与えるかについては、彼の当選が決まった直後から注目が集まっている。国家主導で進められる宇宙分野において、トランプ氏は政権のトップとして重要な役割を果たす。彼は1期目での大統領任期中に、米国の月面着陸を目指す「アルテミス計画」を推進した。一方、マスク氏が設立したSpaceXは、米国の宇宙分野で重要な地位を占めている。同社は、物資や宇宙飛行士の輸送に加えて、NASAや米軍に対しても重要なサービスを提供している。

さらに、宇宙への関心が高く、革新的な思考を持つ2人が協力することで、米国の宇宙政策に「劇的」な変革がもたらされる可能性がある。また、トランプ大統領は次期米国航空宇宙局（NASA）長官に、億万長者で起業家そして宇宙飛行士であるJared Isaacmanを指名した。民間飛行士として、Isaacman氏は2回の宇宙飛行と1回の宇宙遊泳を成し遂げた。特筆すべきは、彼の2回の宇宙飛行がいずれもSpaceXによって運営されており、Isaacman氏自身がマスク氏の親友であることだ。また、マスク氏のX（旧Twitter）の個人プロフィールの背景画像に写っている人物も彼だ。

2024年4月、世界経済フォーラムとマッキンゼー・アンド・カンパニーは共同でレポートを発表し、宇宙産業の莫大な可能性を明らかにした。レポートによると、通信、測位、ナビゲーション、地球観測サービスなどの宇宙技術の発展により、2035年までに世界の宇宙経済規模は1.8兆ドルに達する見通しである。これは、今後10年間の世界経済成長を推進する重要なエンジンとなるという。 年間平均成長率は9%に達し、5%の世界GDP名目成長率を大きく上回った。さらに、データ取得の機会が増加し、宇宙へのアクセスコストが低下することで、宇宙経済は最大で2.3兆ドルに達する可能性がある。

米国の商業用小型ロケット企業である $ロケット・ラブ (RKLB.US)$は、中小型ロケットの打ち上げサービスに特化した民間航空宇宙企業で、同社は、世界市場でSpaceXに次ぐ圧倒的な地位を築いており、今年に入ってから株価が370%以上上昇している。

米国の宇宙探査企業 $インテュイティブ・マシーンズ (LUNR.US)$は、月面探査の新興企業として注目されている。同社は最近、NASAの近宇宙ネットワーク（NSN）プログラムとの追加契約を締結したことも発表した。今年に入ってから株価は約640%上昇している。

宇宙インフラの中核を担う $レッドワイヤー・コープ (RDW.US)$は、宇宙製造から先進的な宇宙探査ロボット技術まで、多くの主要分野をカバーする宇宙インフラのリーダーである。同社のコア技術は、未来の宇宙ミッションや地球外での商業化にとって不可欠である。今年に入ってから同社の株価は500%以上上昇している。

その他、商業宇宙企業である $モメンタス (MNTS.US)$ や、宇宙インフラパイオニアである $サイダス・スペース (SIDU.US)$がある。

米国の低軌道衛星関連株である $AST・スペースモバイル (ASTS.US)$は、既存の4G/5G通信周波数帯と標準を利用して、スマートフォンなどの端末を改造することなく衛星と直接接続できる機能を実現するため、世界的な低軌道衛星インターネットの構築に取り組んでいる。同社は今年260％以上上昇している。

その他、 $エコスター クラスA (SATS.US)$、 $グローバルスター (GSAT.US)$、 $イリジウム・コミュニケーションズ (IRDM.US)$、 $ロラル・スペース・アンド・コミュニケーションズ (TSAT.US)$、 $ビアサット (VSAT.US)$がある。

$プラント・ラボズ・PBC (PL.US)$は、13年以上の歴史を持つ地球イメージング企業である。同社は、世界最大のリモートセンシング衛星コンステレーションを運用しており、地表画像データの高頻度収集と高度なAI分析技術を通じて、世界中の政府および民間顧客に対して、変化のモニタリングや地理情報の洞察を提供している。同社は今年70％以上上昇している。

$スパイアー・グローバル (SPIR.US)$は、宇宙データ、分析、宇宙サービスの提供企業である。同社は今年、 $エヌビディア (NVDA.US)$と提携し、AIを活用した天気予報を開発すると発表した。Spireによれば、これにより従来の数値気象予報モデルでは実現が難しい、迅速な更新が可能なグローバル予報やその他の機能を提供できるようになるとしている。同社は今年80％以上上昇している。

$クーラー・テクノロジー・グループ (KULR.US)$は、主に宇宙、航空宇宙、防衛分野に対して最先端のエネルギー貯蔵ソリューションを提供するバッテリー技術企業であり、アメリカ航空宇宙局（NASA）もその顧客である。しかし、同社は最近「ビットコインリザーブ」を開始した。これは12月4日に発表された戦略で、バランスシートに1200万ドル以上の現金があったKULRは、余剰現金の90％をビットコインに割り当てることを約束したという。

$RTX (RTX.US)$ 、 $ロッキード・マーチン (LMT.US)$ 、 $L3ハリス・テクノロジーズ (LHX.US)$ 、 $ノースロップ・グラマン (NOC.US)$ 、 $ハウメット・エアロスペース (HWM.US)$ 、 $クレイトス・ディフェンス・アンド・セキュリティー・ソリューションズ (KTOS.US)$、 $エーエーアール (AIR.US)$ 、 $ボーイング (BA.US)$ などがある。

$ハイコ (HEI.US)$ 、 $アストロニクス (ATRO.US)$がある.

その他、米国株式市場には、米国宇宙ETFもいくつかある。

SpaceXを大規模に投資しているクローズドエンド型ファンド、 $Destiny Tech100 Inc (DXYZ.US)$は、大統領選挙以来約500%の急騰を遂げている。

$ARK Space Exploration & Innovation ETF (ARKX.US)$：宇宙探査とイノベーションに関わる銘柄に投資し、軌道宇宙、サブオービタル（準軌道）宇宙、実現技術、宇宙関連利益の4つのテーマに分類される。

$Procure Space Etf (UFO.US)$は衛星技術を活用する企業など宇宙関連事業に従事するグローバル企業の投資ポートフォリオを構成する株式のベンチマークを目指している。

$Spdr Series Trust S&P Kensho Final Frontiers Etf (ROKT.US)$は深宇宙および深海探査のイノベーションを推進する製品やサービスを提供する企業を捉えることを目的としている。

$Ishares Trust U.S. Aerospace & Defense Etf (ITA.US)$はダウ・ジョーンズ米国セレクト航空宇宙・防衛指数のパフォーマンスを追跡することを目指している。この指数には、航空宇宙および防衛システムの開発、製造、サポートに従事する企業が含まれている。