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エヌビディア10%急落!本格調整か、一時調整か?下値メドをチェック

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ビットバレー投資家 コラムを発表しました · 20 時間前
$エヌビディア (NVDA.US)$ が9月3日に9.5%下落した。10%近くの急落は本格的な調整を示唆するのか、それとも4月中旬や8月初めのように一時的な調整で済むだろうか?エヌビディアをめぐる相場環境や今後の注目ポイントを確認のうえ、下値メドを探る。
9月3日の売り要因
エヌビディアの決算内容と足元の相場環境を詳細に確認してみると、9月3日の売りは、複数の要因が重なったためと考えられる。
1)エヌビディアの高成長の持続性に対する懸念
2)米景気減速懸念が再燃、雇用統計を前に慎重姿勢
3)9月売りのジンクス
4)セクターローテーション
1)エヌビディアの高成長の持続性に対する懸念
エヌビディアが8月28日に発表した決算内容は市場予想を上回った。ただ、最も強気な予想には届かず、爆発的な成長を期待していた投資家にとってやや物足りない内容となった。決算発表後、翌29日に株価は6.4%下落。30日は一旦1.5%反発した。しかし、9月最初の取引日となった3日は9.5%急落した。決算発表翌日よりも下落率が大きいのは、下記が影響したとみられる。
2)米景気減速懸念が再燃、雇用統計を前に慎重姿勢
9月3日に発表された8月のISM製造業景況感指数は47.2となり、市場予想の47.5を下回った。前月に続き予想を下振れし、米景気減速懸念が再燃した。ちょうど一カ月前の8月初めも、ISM製造業景況感指数の予想下振れでエヌビディア株や主要指数は大きく調整した。その後、7月の雇用統計が予想を上振れすると、主要指数は持ち直した。今回も同じような展開となるかどうか、3日の動きからすると、投資家は自信を持てずにいるようだ。9月は一年の中で最も弱い月であるうえ、6日の雇用統計(8月データ)を前に慎重ムードが優勢だった。
3)9月売りのジンクス
米国株式市場では、「9月は下落の月」というジンクスがある。たとえば、過去5年間でS&P500指数は9月に平均して4.2%下落しており、下落率は一年の中で最も高い。今年は8月もジンクス通りにやや弱かったこともあり、9月の売りに対する警戒が強い。このような相場環境や弱い経済指標を受け、夏休み休暇から相場に復帰した多くの投資家(※)は9月の初日に売りを入れたとみられる。
関連記事:米国株 vs 9月の呪い!宿命に打ち勝てるか?9月の投資法は
※欧米の投資家はレイバーデー(今年は9月2日)の祝日まで夏休みを取られる方が多く、レイバーデー明けから取引が活発になる傾向がある。
4)セクターローテーション
今回の調整はエヌビディアのファンダメンタルズやバリュエーションより(※1)、年後半に入ってから進んでいるテック株から出遅れセクターへのローテーションも背景にあるとみられる。利下げの実施が間近になっている中、今回の決算発表シーズンでは出遅れセクターの業績ポジティブ・サプライズがテック株より大きく、利下げの恩恵も期待できる出遅れセクターへの見直し買い(※2)が続いている。たとえば、9月3日の下落相場では、業種別で生活必需品と不動産は逆行高を演じた。
本格的な調整か、それとも一時的な調整か
エヌビディア株の年初来推移を確認してみると、今年はややボラティリティが高く、1日で6%以上下落した日も多い。たとえば、4月中旬や6月中旬、7月末から8月初めにかけての下落局面だ。
エヌビディア10%急落!本格調整か、一時調整か?下値メドをチェック
これまでの調整は短期でみた場合、年前半は一時的な調整で済んだケースが多い。他方、グラフのオレンジ色の点線が示すように、6月中旬以降は一時的な調整から戻ったとしても前回の高値を抜けきれずにいる。戻り売りの圧力は強いようにみえる。したがって、当面は、少なくとも9月は引き続き、警戒が必要かもしれない。
なお、米国株式市場では11月が一年の中で最も上昇率が高い。年末にかけて上昇が継続する傾向がある。押し目買いチャンスになる可能性もある。
目先は9月6日の雇用統計が相場の行方を握るカギとなろう。半導体株に関しては9月5日(引け後)の $ブロードコム (AVGO.US)$ の決算発表(※)も重要となる。その後は、9月17~18日のFOMCでFRBが市場予想通りに0.25%の利下げを実施するのか、あるいは一部で期待が高まっているように0.50%の利下げに踏み切るかが注目される。
テクニカル面からみる下値メドは
足元の相場環境も踏まえると、今は需給が大きな要因となりそうだ。トレーダーたちが注目するフィボナッチ・リトレースメントからはまず105ドル前後、次は94ドル前後が意識されやすい水準となりそうだ。
エヌビディア10%急落!本格調整か、一時調整か?下値メドをチェック
24年9月4日作成 マーケットアナリスト Julie
出所:Bloombergよりmoomoo証券作成
免責事項:このコンテンツは、Moomoo Technologies Incが情報交換及び教育目的でのみ提供するものです。 さらに詳しい情報
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