ログアウト
donwloadimg

アプリをダウンロード

ログイン後利用可能
トップに戻る

エヌビディアの新成長要因「ソブリンAI」

AI(人工知能)向けの半導体を手がける米エヌビディア(NVIDIA)の快進撃が止まらない。四半期売上高の伸びは過去3四半期、3倍、3.7倍、3.6倍と推移した。今後、たとえ民間セクターでの需要が鈍化したとしても、同社には確固たる収益源がある。それも、市場は拡大の一途をたどるとみられる。

世界の各国政府が自国の文化と国家安全保障を守るために進める、いわゆる「ソブリンAI(国家独自のAI)」がエヌビディアをさらに成長させると予測されている。
エヌビディアは先ごろ、そうした「ソブリンAI(国家独自のAI)」市場が2024年に100億ドル(約1兆6000億円)規模に達し、前年のほぼゼロから急拡大すると予測した。
エヌビディア最高経営責任者(CEO)のジェンスン・ファン氏は、ここ数カ月、世界中を飛び回っている。各国政府や政府系通信会社、公益企業にAIへの投資を促すことがその狙いだ。

23年9月にはインドのナレンドラ・モディ首相と、12月には日本の岸田文雄首相と会談した。同氏は、シンガポール、マレーシア、ベトナムも訪問。

24年初めにはアラブ首長国連邦(UAE)とカナダの政府関係者と会談した。24年6月には台湾で開催されたIT(情報技術)見本市「台北国際電脳展(コンピューテックス台北)」に合わせて台北市を訪れ、講演を行った。
「ソブリン・クラウド」に不可欠なNVIDIA製品

米マイクロソフトは24年4月、UAEに拠点を置くAI企業、G42に15億ドル(約2400億円)の戦略的投資を行うと発表した。

これに伴い、G42は自社のAIアプリケーションとサービスをマイクロソフトのクラウドサービス「Azure」上で実行し、世界各国の公共セクターや大企業に高度なAIソリューションを提供する。両社は協力して中東や中央アジア、アフリカ諸国に高度なAI技術とデジタルインフラを提供する。

世界各国でソブリンAIを導入・推進する動きが広がっている。その基盤となるのが、マイクロソフトなどのクラウド企業が支援、あるいは協力する「ソブリン・クラウド(国家独自のクラウド)」の構築だ。

そして、それを支えるのがエヌビディアの半導体製品となる。アナリストらによると、エヌビディアでは今後、中心的な顧客であるテクノロジー企業から受注が減少する恐れもある。

同社の売上高の伸びは鈍化傾向にある。しかし、世界各国のソブリンAIへの動きは、エヌビディアにとって良い埋め合わせ材料になるかもしれない。同社の収益は引き続き増加するとアナリストらはみている。
免責事項:このコミュニティは、Moomoo Technologies Inc.が教育目的でのみ提供するものです。 さらに詳しい情報
18
1
+0
翻訳
報告
31K 回閲覧
コメント
サインインコメントをする