KohaShui が銘柄にコメントしました · 11/09 11:40

BTCイールドと、株式発行数の増加との関係性

10/25日BTCイールドを採用した事を発表しました。BTCイールドと株式発行数の増加は密接な関係性があります。今回はそれについて解説したいと思います。

まず初めに、BTCイールドについての説明をして、その後密接関係について深掘りします。最後に投資初心者の方や、用語がわからない方用に、わかりやすい言葉でまとめている為、難しい話が苦手な方はそちらをご覧ください。

メタプラネットが採用した「BTCイールド」は、同社のビットコイン保有戦略の成果を評価するための新たな指標です。

①BTCイールドとは

BTCイールドは、企業のビットコイン保有総額と完全希薄化発行済株式数の比率の期間ごとの変化率を測定する指標です。これにより、ビットコイン投資が株主価値にどの程度寄与しているかを評価できます。

②BTCイールドを採用するメリット

BTCイールドの採用により、企業はビットコイン投資の透明性を高め、株主に対して投資効果を明確に示すことが可能となります。また、ビットコイン保有戦略の成果を定量的に評価できるため、投資家の信頼性向上にも寄与します。

③BTCイールドを採用している企業の株価推移

BTCイールドを採用している企業の一例として、米国のマイクロストラテジーが挙げられます。同社はビットコイン投資を積極的に行い、2024年9月末時点で25万2200BTCを保有しています。その結果、株価は年初来で200%以上、5年前と比較して約1400%上昇しています。同様に、メタプラネットもビットコイン投資戦略を導入して以来、株価が480%上昇しています。

④まとめ
BTCイールドは、企業のビットコイン投資効果を評価するための重要な指標であり、投資家への透明性向上や株主価値の増大に寄与します。実際に、BTCイールドを採用した企業は株価の大幅な上昇を経験しており、ビットコイン投資戦略の有効性を示しています。

【密接な関係について】

企業が「BTCイールド」を採用するタイミングと株式発行数の増加には、密接な関連性があります。具体的には、企業がBitcoinへの投資を強化する際、資金調達手段として株式の新規発行を行うことが一般的です。この際、BTCイールドは、ビットコイン保有総額と完全希薄化発行済株式数の比率の変化を測定する指標であり、株式発行による希薄化効果を考慮しつつ、ビットコイン投資が株主価値にどの程度寄与しているかを評価するために導入されます。

例えば、メタプラネットは2024年10月25日にBTCイールドを主要経営指標として採用しました。同社はビットコインの購入資金を調達するために新株予約権を発行し、資金を得ています。このように、株式発行による資金調達とビットコイン投資の成果を評価するために、BTCイールドが活用されています。

したがって、BTCイールドの採用は、株式発行数の増加とビットコイン投資戦略の成果を総合的に評価し、株主価値の向上を目指す企業の取り組みと深く関連しています。

【まとめ】

色々と難しく解説してきましたが、簡単にまとめます。

①BTCイールドとは

企業が持っているBitcoinがどれだけ株主の価値に貢献しているかを示す指標です。企業がビットコインを買って資産として持っていると、もしビットコインの価格が上がれば、その分企業の資産が増えることになります。これを数字で表して「私たちのビットコイン投資は、これだけ利益を生んでいる」という形で示すのがBTCイールドです。

②ビットコイン投資と株式発行の関係

企業がたくさんBitcoinを買おうと思うと、大きなお金が必要です。そこで、企業は新しい株を発行して、投資家からお金を集めることがあります。こうして集めたお金でBitcoinを買い、その成果をBTCイールドとして発表することで、投資がどれだけうまくいっているかを投資家に示せます。

③企業の株式とBitcoinの影響

新しい株が発行されると、元から株を持っている人の持ち分が少し薄くなってしまう（これを「希薄化」といいます）ため、企業はこの分も考慮して「Bitcoinを持つことでどれだけ株主の価値が増えているか」をわかりやすく見せるために、BTCイールドを使っています。