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日増しに高まるリスクテイク熱-暗号資産やレバレッジ型ETFに資金

2024年11月23日 16:25 JST
単一銘柄のレバレッジ商品は今週、860億ドルの取引と記録的規模。
現在のレベルで勢いや売買を長期間維持するのは難しいとの指摘も。
ドナルド・トランプ氏の米大統領選勝利をきっかけに始まった何でも買いあさる熱狂は、株式や社債といった分野では沈静化しつつある。しかし、ウォール街の投機的な向きの間では、リスクテイク熱は日増しに強くなるばかりだ。
  S&P500種株価指数とナスダック100指数の変動がようやく落ち着き始めたこの1週間、暗号資産(仮想通貨)やレバレッジ型上場投資信託(ETF)の活発な取引や大幅な値動きが話題になった。
震源地はビッグテック銘柄などに連動し、資産が1400億ドル(約21兆6700億円)規模に達したレバレッジ型ETFや、マイケル・セイラー氏のビットコイン代替指標マイクロストラテジーなどだ。米大手ハイテク7社「マグニフィセント・セブン」を含む指数や銘柄で損益を増大させる手段に投機資金が押し寄せている。単一銘柄のレバレッジ商品は今週、860億ドル相当の取引と記録的な規模になった。
これは、底堅い景気とトランプ次期政権の選挙公約のおかげで、リスク資産にとって注目の年となった新たなフロス気味の一幕であり、米金融当局が利下げにどれだけの時間を要したとしても関係はない。
こうした相場を背景に、年末商戦シーズンにちょうど間に合うかのように証券口座が膨らんだ。しかし、この調子でいけばギャンブル熱が高まり過ぎることになり、市場のプロたちも戸惑っている。
  ジョーンズトレーディングのチーフマーケットストラテジスト、マイケル・オルーク氏は「こうした高揚感は2000年のピークに匹敵する投機の広がりだ」と分析。「これほどのレベルで勢いや売買を長期間維持するのは難しい」と述べた。
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