「宇宙戦略基金」
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は25日、企業や大学による宇宙分野の技術開発を後押しする「宇宙戦略基金」制度の初めての支援先に、ニコン、清水建設、三菱重工業を選んだと発表した。ロケットの金属部品製造に3Dプリンターを使って低コスト化する技術開発を委託する。
総額1兆円規模の基金は、世界的に宇宙開発競争が激化する中、新興企業や宇宙関連ではない企業の参入も促すために設置された。政府の宇宙技術戦略を基に、輸送、衛星、探査の3分野に大別される計22のテーマが対象。今回はそのうちの一つで、残りの支援先も順次、公表するという。
ニコンはロケットエンジンの精密部品、清水建設と三菱重工は液体燃料タンクの製造方法などを研究する。3Dプリンターを使い従来の半分の時間と価格で金属部品を造る技術の確立を目指す。ニコンに最大50億円、清水建設と三菱重工には合わせて最大30億円を提供する。
基金を設置したJAXAが総合調整役を担い、7月から支援先を公募していた。業務が複数年度にわたり、財源を確保して弾力的な支出が必要になる研究開発に対する支援を想定している。
免責事項:このコミュニティは、Moomoo Technologies Inc.が教育目的でのみ提供するものです。
さらに詳しい情報
コメント
サインインコメントをする