日経平均50円安でスタート　日銀政策は「正常化すべき時」、財政への忖度不要－吉川東大名誉教授

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市場概況
今日の東京株式市場で日経平均株価は前営業日比50.30円安の39189.22円、東証株価指数（TOPIX）が0.39ポイント高の2678.85で始まった。

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日銀政策は「正常化すべき時」、財政への忖度不要－吉川東大名誉教授
吉川洋東京大学名誉教授は、日本経済がインフレの状態にある中で、日本銀行は金融政策を正常化すべき局面にあるとし、金利上昇が日本の財政に与える影響にも忖度（そんたく）すべきではないとの見解を示した。日銀参与の吉川氏は27日のインタビューで、消費者物価がほぼ２年間も日銀の２％目標を上回る現状は定義に従えばインフレだとし、異次元と言われる金融緩和を「続ける状況ではない」と指摘。「当然、正常化すべき時だ」とした上で、経済・物価情勢に大きな異変がない限り、３月もしくは４月に「出口を迎えてもおかしくない」と語った。

三菱ＵＦＪなど強弱観対立も頑強な値動き、日米の金利動向にポジティブな思惑
$三菱UFJフィナンシャル・グループ (8306.JP)$、 $三井住友フィナンシャルグループ (8316.JP)$などメガバンクは強弱観対立の中も買い気が勝る展開。前日に発表された１月の全国消費者物価指数（CPI）が事前予想から上振れたことを受け、日銀の金融政策正常化（マイナス金利解除）に向けた動きを後押しするとの思惑が株価を刺激している。また、日本時間２９日の夜に１月の米ＰＣＥ物価指数の発表が予定されており、この内容次第では米長期金利の上昇が見込まれることもあって、運用環境の改善に対する思惑が足もとで先高期待につながっているもようだ。

ソフトバンクＧ－反落　アーム株が5.6％安　アナリストが慎重な見方示す
$ソフトバンクグループ (9984.JP)$が反落。同社傘下であるアーム・ホールディングスの株価下落が嫌気されている。アーム株については、強気だったアナリストが慎重な見方を示したと伝わり5.6％安で取引を終えた。このことを受け、親会社である同社株も売りが優勢となっている。
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任天堂－続落　ポケモン新作　25年にスイッチで発売
$任天堂 (7974.JP)$が続落。ポケモンは27日23時、公式YouTubeチャンネルで「Pokemon Presents 2024.2.27」を配信した。番組ではスマートフォン向けゲーム「ポケモンGO」の新情報や、スマートフォン向けポケモンカードゲームを2024年に配信する予定であること、ニンテンドースイッチ向けソフト「Pokemon LEGENDS Z-A（ゼットエー）」を2025年に発売することなどが発表された。

ルネサス、逆風下の9000億円買収　真面目さが磨く稼ぐ力
$ルネサスエレクトロニクス (6723.JP)$が約9000億円を投じ、ソフトウエアメーカーの米アルティウム買収を決めた。人工知能（AI）需要に沸く半導体業界だが、ルネサスが主戦場の車載や産業機器向けは市況が低迷している。逆風下でも巨額買収を決断できた背景には、顧客との信頼関係から生まれた巧みな在庫管理力がある。

楽天G、社債型種類株発行へ　まず最大1000億円調達
$楽天グループ (4755.JP)$は27日、議決権と普通株への転換権がない社債型の種類株を発行すると発表した。初回分として一般公募で最大1000億円を調達する予定で、東証プライム市場への上場も申請する。調達資金は携帯電話事業への参入で膨らんだ社債の償還に充てる。

S&P、東電HDの格付け見通し「安定的」に引き上げ
米格付け会社S&Pグローバル・レーティングは27日、 $東京電力ホールディングス (9501.JP)$の格付け見通しを「ネガティブ」から「安定的」に引き上げたと発表した。2023年の電気料金の値上げや燃料価格の下落で業績が改善しつつある点を評価した。国が同社の再建を継続して支援する姿勢を変えておらず、福島事故の処理費用が増えても信用力を維持できると判断した。

配信元：Bloomberg、日本経済新聞、トレーダーズ・ウェブ、MINKABU
ーmoomooニュース日本株Sherry