台湾、来年は3.29％成長と見通し上方修正－米通商政策の影響も

2024年11月29日 18:09 JST
今年のＧＤＰ、前年比4.27％増へ－従来予測は3.9％増
今年７－９月ＧＤＰ、前年同期比4.17％増－速報値3.97％増
台湾政府は来年の経済成長予測を引き上げた。トランプ次期米大統領の関税強化方針で、貿易を巡る混乱も予想される。
　　行政院主計総処（統計局などに相当）が29日発表した2025年の台湾ＧＤＰ（域内総生産）成長率見通しは3.29％。これまでは3.26％としていた。
　　今年のＧＤＰは前年比4.27％増と想定。従来予測（3.9％増）を上方修正した。
　　ムーディーズのシニアエコノミスト、ステファン・アングリック氏らは来年発足する第２次トランプ政権について、新たな課税を打ち出さなくとも、米国と中国の貿易摩擦は「日本と韓国、台湾に深刻な打撃を与える」とリポートで指摘。 25、26両年の経済的打撃は「米国と中国への高いエクスポージャーを考慮すると、台湾の方がより大きくなる」との見方を示した。

主計総処は今年７－９月（第３四半期）のＧＤＰについて、前年同期比4.17％増との改定値を発表。速報値は3.97％増だった。