以前の記事では、取引価格や取引量の分析を簡単に紹介しました。この記事では、主にトレンド分析に焦点を当てます。トレンドとは、株価の動きの方向を指します。一般的に、市場には上昇トレンド、下降トレンド、そして横ばいトレンドの3種類のトレンドがあります。これは市場参加者の集団心理や資金の流れなどの要因に基づいています。一度トレンドが形成されると、通常一定期間続きます。ですので、どのようなトレンドが利益を得るのに役立ち、どのようなトレンドが損失のリスクを避けるのに役立つでしょうか。
上昇トレンドラインは、株価変動の過程で2つ以上の連続して上昇する安値点を結ぶ直線から形成される直線です。これは株価が一定期間にわたり上昇傾向にあることを反映しています。株価がこのトレンドラインの上にある限り、上昇トレンドは続く可能性があります。たとえば、以下の図は8月のNYダウの1時間足のローソク足チャートを示しています。図に示すように、Point1は上昇トレンドの最初の安値点であり、Point2は上昇トレンドの2番目の安値点です。これら2点を結ぶ線分が上昇トレンドラインです。図に示すように、過去の一定期間、ダウ・ジョーンズ指数は株価が新たな安値点に戻るたびに継続的に上昇しました。これらの安値点を結ぶことで上昇トレンドラインが形成されます。投資家はこのトレンドラインに従って株価が上昇トレンドにあるかどうかを判断することができます。図の赤いボックスに示すように、株価が上昇トレンドラインを下回ると、上昇トレンドが終わりに近づいている可能性があります。