オープンＡＩの企業価値、「1000億ドル」は比較的冷静な評価

2024年8月30日午後 2:58 GMT+9(一部抜粋)

対話型人工知能（ＡＩ）「チャットＧＰＴ」を開発した米オープンＡＩの評価額が１０００億ドル超というのは、ベンチャーキャピタル投資の世界では莫大な額に見えるだろう。しかし、２月に終了した前回の資金調達ラウンドでの評価額からすると、わずかな上昇にとどまる。驚くほど控えめな上昇には納得がいく。
米紙ウォールストリート・ジャーナル（ＷＳＪ）は２９日、マイクロソフトが出資するオープンＡＩが新たな資金調達に向け協議を行っており、評価額は１０００億ドルを超えそうだと、関係者の話として報じた。２月の資金調達では評価額が２倍以上の８６０億ドルに達していた。今回、調達額が目標の下限と仮定すると、増加率はわずか１６％。ＡＩの寵児であるエヌビディアの株価は、２８日終値で同期間に７３％上昇している。エヌビディア、マイクロソフト、アルファベット、アマゾン、メタ、パランティア、アップルなどのテクノロジー銘柄グループはBreakingviewsの計算で２１％上昇した。