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円安は止まらない!じゃあ個人投資家はどうする?

円安が一向に収まりません。
まあ、14日の日銀会合で「結局何もしない」「1ヶ月半問題を先送り」となり、政府サイドも介入以外の手立てを一切明示しないのですから当然と言えば当然ですね。
円安は止まらない!じゃあ個人投資家はどうする?
日銀や植田総裁に文句を言っても、岸田首相に文句を言っても、財務省に愚痴っても状況は変わりません。チャートを使って相場を見ている我々個人投資家は、この事実を正しく把握してそれに対応して自衛するしかありません。
まずは以下のチャートをみてください。
円安は止まらない!じゃあ個人投資家はどうする?
これは上半分が日米金利差
TradingViewでは単純な合成指数として、
US10Y - JP10Y
と入力するだけでOK。
こういった異なる指数や銘柄を単純な四則演算だけで合成できる点がTradingViewの素晴らしいところです。日本の証券会社アプリでこういったことが柔軟にできるアプリは少ないと思います。
そして下段は単純にドル円:USDJPY を表示しているだけです。たったこれだけのチャートです。
垂直線や矢印、テキストをごちゃごちゃ書き込んでいるのでややこしいチャートに見えますが、内容は至ってシンプルです。
しかし、これを見て「ご自身の投資戦術やポートフォリオを見直す、正しく調整する」ことができないといけないわけです。
これは、同じ日米金利差でも、半年・9ヶ月といった短い期間で恐ろしいほど円安が進んでいることを示しています。
まず、緑のラインをみてみましょう。
23年12月1日の日米金利差は3.55。そしてその日のドル円は147.0円です。

次に同じ日米金利差水準 3.55のところを右方向へ見ていきますと、2/22近辺、3/19近辺、一旦3.8%超えからまた3.55%へ下がった5/9近辺。この時のドル円はと言うと
2/22:150.3
3/19:150.8
5/9 :155.8
と、円安が進行しています。23年12/1のドル円が147.0ですから、同じ金利差で5/9の155.8までなんと8.8円も円安になっています。
同様に青いライン、3.43%水準を見ると、23年12/7が144.2円、6/11が157.1円です。なんと同じ金利差でも12.9円も円安に振れています。
最後、今日6/18の水準、金利差3.33%です。
今年の大発会、一旦3.3%を割った金利差がまた3.3%を上抜けました。この時のドル円は143.3円。
そして今日157.7円です。半年で14.4円も円安ということになります。
同一金利差での半年間で、どんどん円安の幅が広がっているのが分かりますよね。
既に円安は日米金利差だけではないのは皆が知るとおりで、デジタル貿易赤字やNISAで海外株の爆買い需要、企業が海外で工場を作って利益を出しても円転しない、円キャリー・トレードがなかなか収束しない・・などなど、円が売られる理由は多岐にわたります。
が、そんなことはどうでもいいんです。
事実はこのチャートが示すように、同じ日米金利差水準でも半年で10円以上も円安になっている金利差が縮まっても円が買われないという事実であって、これを見て我々個人投資家は投資戦術を変えていかないといけないという気付きが重要です。
こんな単純なチャートでも重要な視点はたくさんあります。
少なくとも多額のスワップ金利を支払って、長期でドル円ショートして、為替介入を祈りながら損失を増やしているというのはもっともやってはいけない投資戦術だということが分かります。
さらに、日本円資産を、株式、債券、外国株、外国債券、コモデティ(主に金)、クリプト、不動産(主にリート)といったアセットに分散しておかないと、頭では分かっている以上にヤバいことになるなと気づけるはずです。
もちろん今の円安は行き過ぎた需給も大きな要因なんで、米国が利下げ、日銀が利上げのフェーズになれば大きな揺り戻しが来て円高に振れるはずです。本来、日米金利差が0.1%縮まるだけで、5円ー7円 円高に振れる計算だったので。
今年後半までに米国が1回 0.25%の利下げ、日本が1回の利上げで+0.25%だとすると、単純に足し算で金利差は0.5%縮小。10年金利差水準であれば、0.35%程度金利差が縮まると期待すれば、15円から20円の円高要因という算数になります。
つまり140円台前半まで円高に振れると。
しかし、これは単純な金利差の算数であって、ここ1年や半年で金利差が変わらずとも10円以上も円安が進む状況です。ある程度の行き過ぎが解消されても、あっという間にジリジリとまた円安に振れることが予想できます。
つまり、今年ここから半年で142円くらいまで円高になっても、その間に+2~3円分の円安バイアスがかかります。
2025年、更に米国の利下げと日銀の利上げがあるとしても、今思い描く算数で円高になるはずがありません。
私は2025年に130円台まで円高になる流れになっとしても、2027年頃には145円、下手すれば150円台となっているのではないかと思っています。そしてまた米国が利上げしないといけない景気サイクルになった時、ドル円は150円を下値に165円くらいまでの水準で前後するのでは?と考えています。
この日米金利差とドル円の水準チャートを見れば、難しいことや専門的なことは調べずとも感覚で流れが見えるのではないかと思います。
ならば、その前提で資産ポートフォリオを組まないといけないなと。
5年10年単位での長期ポートフォリオならば、これから円高になるんで米株や米債、ドル建て資産はやめておこう・・・ではなく、150円が下値になる時代を見据えて、円以外の資産をどうするのかを改めて考えておくべきだと思います。
そういう意味でも我々 円の価値が毀損してしまう日本人は、金(Gold)やBTCに目を向けるべきだとも思っています。
株や債券で投資をするのはもちろんですが。
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