ナスダック総合、2万大台突破!　今後も上昇続くのか？

11日に発表された米国消費者物価指数（CPI）は市場予想と一致を背景に、12月の米連邦準備理事会（FRB）で追加利下げに踏み切るとの観測が強まっている。また、 $Nasdaq Composite Index (.IXIC.US)$は20,000ポイントの節目を突破し、史上最高値を更新した。同指数は、年初来から33.46%の上昇を記録し、米主要株価指数のパフォーマンスを上回る。

2024年を振り返ると、米経済に対する悲観論が続く中、ナスダックは史上最高値を更新し続ける。テクノロジー株が優勢で、上位10銘柄は、 $アップル (AAPL.US)$ 、 $エヌビディア (NVDA.US)$、 $マイクロソフト (MSFT.US)$、 $アマゾン･ドットコム (AMZN.US)$、 $メタ・プラットフォームズ (META.US)$、 $ブロードコム (AVGO.US)$、 $テスラ (TSLA.US)$、 $コストコ・ホールセール (COST.US)$、 $ネットフリックス (NFLX.US)$、 $アルファベット クラスA (GOOGL.US)$である。AIブームの加速、連邦準備制度理事会（FRB）の追加利下げ、「トランプ2.0」時代の到来を受け、半導体、AIソフトウェア、インターネットの各セクターは、軒並みよいパフォーマンスを示している。

$テスラ (TSLA.US)$の株価上昇に伴い、マスクの個人資産もさらに拡大した。ブルームバーグによると、マスクの世界初の純資産は4000億ドルを超え世界一の富豪として新たな記録を達成した。

アナリストの試算によると、年初来からナスダック上昇のほぼ70%は利益成長によるもの。一方、 $NYダウ (.DJI.US)$と $S&P 500 Index (.SPX.US)$の上昇は、市場リスクプレミアムの低下が価値を押し上げ、それぞれ91%と52%の成長に貢献した。Spartan CapitalのエコノミストPeter Cardillo氏は、「ナスダック指数は、来週の連邦準備制度理事会による金利引き下げの可能性を背景に上昇し、さらに上昇する余地がある」と述べた。

また、次期大統領のトランプ氏が、現連邦取引委員会（FTC）委員長のLina Khan氏の後任にAndrew Fergusonを指名する意向を示した。Wedbushは、これは大手テクノロジー企業にとって大きな好材料と見ている。 $マイクロソフト (MSFT.US)$、 $オラクル (ORCL.US)$、 $アルファベット クラスA (GOOGL.US)$、 $アマゾン･ドットコム (AMZN.US)$、 $テスラ (TSLA.US)$などハイテク企業が、技術的優位性を拡大するためM&Aを加速させる可能性が高い。

2025年を展望すると、米国のマクロ経済は依然として堅調、AI技術における進歩と応用により、米国のテクノロジー株は今後も高い収益成長を続けると予想、ナスダックをさらに押し上げる可能性がある。足元の米国テクノロジー株の上昇は、主に経済の回復、コスト削減、AIの応用など促進要因によって牽引され、バリュエーション水準は今後予想される収益成長とほぼ同水準である。投資家は、2025年もテクノロジーセクターの収益成長がナスダックの上昇を牽引すると予想している。