日経平均は下落スタート、トランプ氏の関税強化策で下げ幅拡大　リスク回避で円買い・ドル買い

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市場概況
今日の東京株式市場で日経平均株価は前営業日比183.38円安の38596.76円、東証株価指数（TOPIX）が11.70ポイント安の2703.90で始まった。トランプ次期大統領が自身のSNSなどで「中国に対し10％の追加関税を課す」と表明したことが材料視されている。中国の輸出を通じて日本企業の業績にも影響が出るとの見方から売りが出ている。

トップニュース
トランプ関税発言でリスク回避の円買い・ドル買い 豪ドル・カナダ・ペソ急落
トランプ次期大統領が中国に10%、カナダとメキシコに25%の関税を課すと発言。貿易摩擦激化懸念でリスク回避の動きが広がっており、円高・ドル高。豪ドルとカナダドル、メキシコペソが急落している。

アドバンテスト－大幅続落 米エヌビディア4％安を嫌気 半導体株が安い
$アドバンテスト (6857.JP)$が大幅続落。米エヌビディアの下落が嫌気されている。前日の米国市場でフィラデルフィア半導体株指数は上昇したものの、エヌビディアの株価は4％を超える下落となった。また、トランプ次期米大統領が、中国からのほぼ全ての輸入品に対して追加で10％の関税をかけると表明したことも伝わっている。これらを背景に、国内の半導体株も売りが優勢となっている。 $東京エレクトロン (8035.JP)$、 $レーザーテック (6920.JP)$、 $ディスコ (6146.JP)$、 $KOKUSAI ELECTRIC (6525.JP)$なども安い。

米外為市場サマリー：米金利低下が影響し一時１５３円６０銭台に軟化
２５日のニューヨーク外国為替市場のドル円相場は、１ドル＝１５４円２３銭前後と前週末に比べて５５銭程度のドル安・円高で取引を終えた。ユーロは１ユーロ＝１６１円８７銭前後と同６０銭強のユーロ高・円安だった。トランプ次期米大統領は２２日、財務長官に投資家のスコット・ベッセント氏を指名した。ベッセント氏は財政規律を重視するとみられており、米国の債務膨張が抑えられるとの見方から米長期金利が低下。

積水化学工業－買い気配 「曲がる太陽電池」政府目標、家庭電力の1割に 40年度＝日経
$積水化学工業 (4204.JP)$が買い気配。26日付の日本経済新聞朝刊は、経済産業省は曲がるほど薄い新型太陽電池「ペロブスカイト」について、2040年度に20ギガワット導入する政府目標を策定すると報じた。報道を受け、ペロブスカイト太陽電池の開発を行う同社や、原材料となるヨウ素メーカーの $伊勢化学工業 (4107.JP)$、 $K&Oエナジーグループ (1663.JP)$、太陽電池製造装置メーカーの $エヌ・ピー・シー (6255.JP)$などに買いが入っている。

ＨＩＳ－売り気配 通期決算発表を延期 子会社で雇用調整助成金不正受給の疑い
$エイチ・アイ・エス (9603.JP)$が売り気配。同社は25日、同社連結子会社であるナンバーワントラベル渋谷において、2020年4月から2023年3月までの期間、雇用調整助成金の不正受給を行っていた疑いがあるとして、東京労働局による調査を受けていると発表した。

任天堂－続伸 「ポケモン」新スマホゲーム、「ポケモンＧＯ」上回る滑り出しと伝わる
$任天堂 (7974.JP)$が続伸。ブルームバーグ通信は26日、「ポケットモンスター」シリーズ新作スマートフォン向けアプリゲームの投入初期の売上高が「ポケモンＧＯ」の同時期を70％余り上回っていると報じた。

日産自動車－もみ合い 米生産2割減 販売不振で25年3月末まで減産継続＝日経
$日産自動車 (7201.JP)$がもみ合い。日本経済新聞電子版は26日、同社が2025年3月末まで米国生産を前年実績と比べ17％減らすことが分かったと報じた。記事によれば、米南東部のミシシッピ州とテネシー州の工場が対象となるようだ。2工場は年末までの減産を決めていたが、販売不振で在庫調整を続ける必要があると判断したもよう。同社は業績不振で世界の生産能力を2割削減することを決めているとした。