日経平均は105円高でスタート 円急伸、見えてきた140円突破　進むキャリー取引潰し

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市場概況
今日の東京株式市場で日経平均株価は前営業日比105.95円高の33032.30円、東証株価指数（TOPIX）が5.74ポイント安の2349.18で始まった。

トップニュース
日銀には政府の取り組みも念頭に置き、適切な判断を期待－岸田首相
岸田文雄首相は13日夜の記者会見で、日銀の金融政策について、デフレ脱却を目指す政府の取り組みも念頭に、適切な判断を期待したいとの認識を示した。岸田首相は「日銀と政府はアコードを通じて緊密に連携することを確認している」とした上で、物価安定目標の持続的・安定的な実現を目指す「目的に向けて努力をしていく立場にある」と強調。政府はデフレ完全脱却に向けて、持続的な賃上げがリードする形でのコストカット型経済からの転換を目指しているとし、日銀には「しっかりと念頭に置いて政府と連携をしていただきたい」と期待感を示した。

円急伸、見えてきた140円突破　進むキャリー取引潰し
13日のニューヨーク外国為替市場で円相場が急伸した。一時1ドル=142円60銭台に乗せ、東京市場の安値（146円ちょうど）から3円あまり水準を切り上げた。この日まで開かれた米連邦公開市場委員会（FOMC）をきっかけに2024年の利下げ開始の現実味が増し、ドル売り・円買いを誘発。日銀による政策正常化の思惑から円買いを仕掛け続けている投機筋にとって、節目の140円を目指すための格好の「燃料」が投下された。

日銀、マイナス金利解除探る　「金利のある世界」に備え
物価と賃金上昇の好循環が回り始め、金融緩和の出口が現実味を帯びてきた。焦点は日銀がいつマイナス金利政策を解除し、どこまで利上げするかだ。日銀は好循環の持続力や日本経済の利上げ耐性を見極めながら慎重に時機を探る。

三菱ＵＦＪなどメガバンクは軟調、ＦＯＭＣ後の米長期金利急低下が逆風材料に
$三菱UFJフィナンシャル・グループ (8306.JP)$ 、 $三井住友フィナンシャルグループ (8316.JP)$などメガバンクは売りに押される展開となっている。日本時間きょう未明にＦＯＭＣの結果が発表されたが、ＦＲＢは３会合連続で政策金利の据え置きを決め、利上げ局面の終了が意識されたほか、会合後の記者会見でパウエルＦＲＢ議長は来年の利下げについて同日の会合で議題に挙がったことに言及した。米国事業を展開するメガバンクにとって、足もとの金利低下は運用環境の改善期待を後退させており、株価にはネガティブに働いている。

リクルートＨＤ－買い気配　4600万株・2000億円を上限に自社株買い　割合は2.83％
$リクルートホールディングス (6098.JP)$が買い気配。同社は13日、4600万株・2000億円を上限とした自己株取得枠を設定すると発表した。取得期間は12月14日～2024年7月17日。なお、上限株数を取得した場合の自己株式を除いた発行済株式総数に対する割合は2.83％となる。

スズキ－反落　2024年3月31日を基準日に1株を4株に分割
$スズキ (7269.JP)$が反落。同社は13日、株式分割を行うと発表した。2024年3月31日を基準日として普通株式を1株につき4株の割合で分割する。なお、株価は為替が円高ドル安に振れていることから、自動車全般に売りが出ており、同社も安く始まっている。

ニトリＨＤ－急騰　円高進行を好感　セリアなども高い
$ニトリホールディングス (9843.JP)$が急騰。円高の進行が好感されている。円高に振れたことでコスト低下につながるとの期待から、同社株に買いが入っている。 $神戸物産 (3038.JP)$も堅調に推移しており、 $セリア (2782.JP)$は6％前後の上昇となっている。

日立、豪デジタルエンジニアリング企業を買収　自動車関連サービス強化
$日立製作所 (6501.JP)$は１３日、米子会社のグローバルロジックを通じて、オーストラリアの自動車向けアプリケーション開発企業カツィオン・テクノロジー・ソリューションズを買収したと発表した。買収額は非公表。カツィオンは顧客管理システムなどに強みを持ち、自動車分野のサービスを強化する狙い。

洋上風力発電の事業者、3海域で決まる　秋田はJERAなど
経済産業省は13日、国が指定した秋田・新潟・長崎の3海域で洋上風力発電を担う事業者の公募結果を発表した。秋田は国内発電最大手のJERAなどの企業連合、新潟は $三井物産 (8031.JP)$を含む企業連合、長崎は $住友商事 (8053.JP)$などの企業連合を選んだ。