東京エレクトロンは9日の大引け後に発表した2024年3月期第3四半期(10-12月)決算および通期予想が上振れたことで好感された。また、ソフトバンクグループは、傘下の英アーム・ホールディングスが7日の第3四半期発表の際に強気の通期見通しを示して株価が大幅に上昇したことが買いを誘った。米国でのテック大手株の上昇も、外国人を中心とした投資家に同様の国内銘柄を物色させる要因になったとみられる。
9日はソフトバンクグループが終値を128円押し上げたことで、日経平均株価は前日終値比でプラスの34円高になった。また、13日は、この2社とアドバンテストだけで、日経平均株価の上昇額の5割超を占めた。
市場では「上昇トレンドは続くが、エヌビディアの決算が出れば材料出尽くしで一度上昇基調は落ち着く」(大和証券の木野内栄治チーフテクニカルアナリスト)との見方が多い(9日付日本経済新聞)ようだ。前出のフィデリティ投信の重見マクロストラテジストは、「アプライド・マテリアルズとエヌビディアといった市場の注目度が高い半導体企業の決算発表を控え、半導体関連への期待感が高まりやすい面もある。短期的に調整する場面はあるだろうが、半導体関連は今後も日本株を押し上げる中心的な存在だろう」(13日付日本経済新聞)とみている。
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