老後○千万円問題への適切な反応は「ふーん」

インフレ率3.5％が続いた場合、2000万円は4000万円になります、という話ですね。

単なる「仮定を置いた上で算数で導き出した数字」です。

こういうのに踊らされないようにしたいですね。

デフレの時は「デフレだ！」と騒ぎ、インフレになったらなったで「インフレだ！」と騒ぐのみっともなくないですか。

円安、円高もそうです。

世の中には反政府イデオロギーに宗教的に強く染まった他責思考の人がたくさんいて、メディアがそれを助長するので、どう転んでも文句が出ます。

いや、不満のある政策があれば声をあげるべきですよ。

私にも「ええ加減にせぇよ」とか「そっちにいっちゃう？！」みたいに思う政策はあります。

特に支持政党もないです。

ただ「自分が不幸なのは全部政府のせいだ！」みたいのは筋の悪い陰謀論の類ですよ。

そもそも「全国民が老後は年金だけで十分生活していける」なんてのは無理なんですよ。

「約束が違う！」という主張はあると思いますけどね。

でもデフレ脱却やインフレ目標2％は過去から言われていたことです。

少子高齢化の流れが止まらないことに政府の責任もありますが、歴史上この問題を解決できた国家は存在しないので、無理ゲーであることも理解すべきです。

無理ゲーだけど解決に向けて必死に模索することは重要だと思いますけどね。

ただ、人口動態はVUCAの時代に、数少ない予測精度の高い未来予測が可能なものです。

どうなるか分かってるし、国が支えきれないのも明確なんだから、個人で何とかするしかないんですよ。

「国が支えきれない」というのも、日本は言うほど酷い状況じゃないとないと思いますよ。

国民皆保険ですし、民間保険なんかほとんどの人にとってほぼ不要なレベルで厚い保障があります。

男性の育休制度は世界トップクラスの制度として国連でも称賛されています。

「自助も頑張ってくれ」という掛け声だけではなく、スタートアップ支援などの産業活性化や、iDeCoやNISAなどメリットの大きい投資の枠組みも作られています。

他責思考に飲まれて不平不満を言うばかりではなく、現状を冷静に見定めて、できることを見つけて動くことが重要です。

他責にすると楽なんですよね、分かります。

ただ、幸せからは遠ざかります。

自分の人生をコントロールできているという実感は幸福度に大きく寄与します。

大変ですよ、生活。

私だって大した蓄えはないし、2人の子どもを育て上げなきゃいけないし、フリーランスなので不安定です。

カードの引き落しがあって投資と積立貯金をした後の5月の月末のメイン口座残高予想（業務委託料入金前）は161円です。

それでも手持ちのカードで必死でやれることやってますよ。

他責にしてる暇なんかないんです、生きることに精一杯なんで。

「老後○万円問題」だからなんだって言うんですか。

やれる範囲で必死にやることやるしかできないんだから「ふーん」でいいんですよ。

過度に不安になる必要はないし、文句言ってる暇があったら投資の勉強するなり自己投資するなり皿洗うなりオムツ替えるなり、少しでも前に進みましょう。

踊らされるのではなく、自力で踊りましょう。