グーグルの第2四半期決算が予想を上回る、市場の反応が鈍い理由

グーグルの第2四半期は増収増益も、市場の反応は鈍い。

アルファベットは、2024年第2四半期の決算を発表した。決算によると、同社の第2四半期の総収入は前年同期比13.6％増の847億4000万ドルで、アナリスト予想の843億7000万ドルを上回った。調整後の1株当たり利益は前年同期比31％以上増の1.89ドルで、こちらも予想の1.84ドルを上回った。

市場の反応は 「浮き沈み」、アルファベット株は2％上昇し、その後1％下落し、その後再び上昇し、3％上昇したが、最終的にはまだ1.6％以上下落した。

まず、Youtubeプラットフォームからの広告収入が予想を下回り、第2四半期は前年同期比13％増の86.6億ドルと市場予想の89.5億ドルを下回り、伸び率も第1四半期から鈍化した。

このため、グーグルの収益の柱である主力広告事業も成長が鈍化し、第2四半期の前年同期比成長率は11.2％と前四半期の13％を下回った。

次に、アルファベットは決算説明会で、利益拡大の流れが脅かされる可能性のある第3四半期に新入社員が入ることを考慮すると、従業員数が増加する可能性があると述べた。 さらに、アルファベットのルース・ポラット社長は、「技術インフラへの投資増による減価償却費の増加」というリスクに直面していると付け加えた。

周知の通り、AIはグーグルを含むハイテク大手による設備投資急増の主因となっている。

「今回の決算報告に対する反応は、利益率拡大ペースの鈍化を示唆するようなコメントがあったため、鈍いものになりそうだ。」

「アルファベットや主要なクラウドコンピューティング企業の設備投資が最近急増していることを考えると、EPSや粗利率について語る際の減価償却費に関するコメントは、特にマイクロソフト、アマゾン、メタを含むマグ7では注視されるべきである。」