Ｓ＆Ｐ500種、年初来最長の上昇局面！今後も強気相場？
19日の米株式相場は続伸し、 $S&P 500 Index (.SPX.US)$と $Nasdaq Composite Index (.IXIC.US)$は8日連続で上昇、年初来で最長の上昇局面となった。一連の経済指標が米景気の底堅さを示したため、押し目買いが入った。
最近発表された4つの経済データは市場センチメントを強く支持し、米経済はソフトランディングを達成できるとの期待が再浮上：
●インフレ率の低下傾向：7月の米消費者物価指数（CPI）は前年同月比2.9％上昇、予想の3％を下回り、6月の3％から低下。これは、インフレが減速していることを示唆、FRBが今後利下げに踏み切る余地を与える可能性がある。
●失業保険申請は減少：先週の新規失業保険申請件数は22.7万件と予想を下回った。このデータによると、7月の失業率は上昇したが、これは景気減速というよりも、労働市場の季節的な変化の影響によるものかもしれない。
●消費者支出の伸び：7月の小売り売上高は1%増、予想の0.3%を上回った。これは、個人消費が引き続き堅調、景気拡大局面を支えていることを示している。
●中小企業の景況感は上昇：中小企業景況感指数は2022年2月以来の最高レベルに達成、経営者が将来の景気見通しに楽観的であることを示した。
景気後退に対するエコノミストの見方も鈍化している。最新の調査によると、過半数のエコノミストが、2024年に連邦準備制度理事会（FRB）が残り3回の会合でそれぞれ25ポイントの利下げを実施すると予想、これは先月から増加しているが、米経済が景気後退に陥る可能性は低いと考えている。
ゴールドマン・サックスの最新のリサーチ・ノートでは、米経済が景気後退に陥る可能性の予測を今月初めの15％から25％に引き上げた直後に、20％に引き下げた。
ゴールドマン・サックスのエコノミストたちは、「9月6日に発表される非農業部門雇用者数が好調であれば、予測は15％に引き下げる可能性がある」と述べた。
米株式相場の力強い反発は楽観論を生み、市場の上昇トレンドは今後も強いと主張する人が多い。
バンク・オブ・アメリカの最新の機関投資家調査によると、世界的な金融市場の混乱にもかかわらず、投資家は米テクノロジー大手に対する楽観的な見方は弱まっていなく、経済のソフトランディングへの期待も76％に達し、7月の68％から上昇した。
ゴールドマン・サックス・グループのマネージング・ディレクターであるスコット・ルブナー氏は、「株式市場は今後4週間で史上最高値を更新、その後下落期に入る」と述べた。同氏によれば、およそ50％の企業が9月13日からロックアップ期間に入り、その間に多くの株が買われるだろうという。
ラブナー氏は、S&P500種株価指数は年末までに史上最高値を更新すると予想。目標株価は6,000で、現在のレベルから約7％上昇。同氏は、「11月と12月に、S&P500種株価指数は第4四半期に最高値を更新するだろう。また、11月初旬の米大統領選後、記録的な7兆3000億ドルの米国MMFが株式と債券に流入するだろう」と付け加えた。
しかし、8月初旬の売り波以来、出来高は全体的に減少傾向にあり、市場の懸念が残っている。
調査会社データトレック・リサーチの共同設立者ニコラス・コーラス氏は、「少なくともボラティリティ指数（VIX）が19.5（長期平均値）以下に安定するまでは、市場の不確実性を尊重する必要がある」と指摘した。
JPモルガンは、8月初旬の売りは、これから株式相場に起こることの前兆に過ぎず、経済成長への懸念から、今後も売りが続く可能性があると考えている。
米大手投資銀行スティフェルのストラテジスト、バリー・バニスター氏も投資家に慎重な姿勢を促した。
同氏は、「経済の減速が続き、最終的に景気後退に陥った場合、インフレが高止まりするため、弱気相場が到来」と述べ、S&P500種株価指数が10月までに5,000まで下落すると予想。
パウエル連邦準備制度理事会（ＦＲＢ）議長は、カンザスシティー連銀主催の年次シンポジウム（ジャクソンホール会合）での23日の基調講演で９月利下げを示唆するとみられる。ここ数年、パウエル議長がジャクソンホールで講演する際には、米株式市場が大きなショックを受けることが多い。オプション市場では現在、23日にS&P500種株価指数が1％以上変動していると予想。
出所：Bloomberg、moomoo
この記事は一部自動翻訳を利用しています
ーmoomooニュースKouchi
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