爆上げ中国関連株3選！景気刺激策は日本の半導体株にも恩恵？底打ち期待銘柄もチェック

中国政府が9月下旬に短中期政策金利の引き下げなど大規模な景気刺激策を発表したことを受け、中国株市場が沸き立っている。今後、これらの施策で景気回復を示すニュースフローや経済指標が増えれば、中期的な株高が見込まれる。日本株には半導体製造、機械、電子部品を中心に中国売上比率が高い銘柄が多く、これまで低迷していた中国事業の回復に期待が膨らむ。円高一服も輸出関連株の物色を後押ししそうだ。中国関連で上昇が目立つ銘柄をチェックした。

急騰の中国関連3銘柄は？
◆ $日本ペイントホールディングス (4612.JP)$
直近期中国売上高比率は35.13％。自動車、工業用など総合塗料メーカー世界４位。海外は中国を中心にアジアや欧米などにも展開。懸念されていた中国建築用が健闘している。価格転嫁や付加価値向上が進展。24年12月期連結売上収益は前期比10.9％増の1兆6000億円、純利益は4.7％増の1240億円を見込む。

◆ $ピジョン (7956.JP)$
中国売上高比率は31.19％。育児用品で国内トップ。宣伝の積極化などで中国で哺乳機のシェアが回復している。欧米も拡大。有利子負債ゼロ。予想配当利回りは4.37％と高配当。24年12月期連結売上高は前期比6.9％増の1010億円、純利益は2.4％増の76億円を見込む。

◆ $東レ (3402.JP)$
中国売上高比率は18.86％。医療や産業用途の繊維事業が柱。炭素繊維複合材で世界首位。樹脂や水処理の逆浸透膜などの中国向け需要が回復している。高度な分析・評価技術を活用した半導体関連事業の拡大に期待する声も聞かれる。同社は半導体製造プロセスの前・後工程で使われる検査装置やコーティング剤、各種フィルムや樹脂など様々な製品を手掛けている。今年は先端半導体製造の稼働率に貢献するとされる「モールド離型フィルム」を開発した。25年3月期連結売上収益（売上高）は前期比6.3％増の2兆6200億円、純利益は2.7倍の810億円を見込む。

直近期の中国売上高比率が高い銘柄
電子部品の $TDK (6762.JP)$や $村田製作所 (6981.JP)$は中国売上に大きく依存している。TDKは長期的な上昇基調にあるが、村田製作所の上値は重たい。半導体関連企業の中国売上高比率も高い。 $SCREENホールディングス (7735.JP)$や $ソシオネクスト (6526.JP)$、 $太陽誘電 (6976.JP)$は底練りを続けているが、 $東京エレクトロン (8035.JP)$、 $アドバンテスト (6857.JP)$、 $ディスコ (6146.JP)$、 $日東電工 (6988.JP)$は長期的な上昇トレンド（200日移動平均線が上向き）にある。 $良品計画 (7453.JP)$も上向いている。

底打ち反転？買いサイン銘柄は？
① $ダイキン工業 (6367.JP)$：9月2日の前回高値を上抜け後、5日線が75日線を上抜けるゴールデンクロスが発生。
② $オークマ (6103.JP)$：8月6日以降安値を切り上げ、回復中。
③ $住友化学 (4005.JP)$：2月以降安値を切り上げ、中長期線を上抜けた。
④ $TOTO (5332.JP)$：6月以降安値切り上げ、急騰中。半導体製造装置向けセラミック商品も好調。
⑤ $安川電機 (6506.JP)$：8月5日以降安値切り上げ上昇中。75日線を上抜けることができるかが焦点。

記事中に記載のない関連銘柄： $資生堂 (4911.JP)$、 $SMC (6273.JP)$ 、 $ルネサスエレクトロニクス (6723.JP)$、 $ネクソン (3659.JP)$ $ニデック (6594.JP)$、 $ファナック (6954.JP)$、 $日本精工 (6471.JP)$、 $ファーストリテイリング (9983.JP)$、 $ニコン (7731.JP)$、 $日立製作所 (6501.JP)$、 $ダイキン工業 (6367.JP)$