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米株バブル崩壊に警戒感、欧州株は避難先にならず

2024年12月14日午前 7:47 GMT+9(一部抜粋)
ここ数週間、米国株のバリュエーション高騰に対する警戒感が高まっており、市場は調整の機が熟しているのかもしれない。投資家は米国株よりも割安な欧州株に資金を移動させる可能性があるが、米国株が大幅下落すれば欧州も引きずられるため、安全な避難場所とはならないだろう。
米国株のバリュエーションは、ほぼ全ての尺度で見て限界に達しつつある。S&P500種総合指数の過去12カ月の利益に基づく株価収益率(PER)は27.2倍と、ハイテクバブルのピーク時に付けた29.9倍に近づいている。株価純資産倍率(PBR)は既に2000年初めの5.2倍を超え、過去最高の5.3倍に達している。
バリュエーションは何カ月も前から高かったが、現在注意すべきは米国株投資家の極端な強気ムードだ。米連邦準備理事会(FRB)の資金フローデータによると、米国の家計金融資産(不動産を除く)に占める株式の割合は現在36.0%と、2000年春の31.6%を大幅に超えている。
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