今日の東京株式見通し＝売り先行、為替の円高が重し　輸出株軟調か

2024年11月27日午前 8:04 GMT+9

きょうの東京株式市場で日経平均株価は、為替の円高進行が重しとなり、売り先行でスタートすると予想されている。円高が一段と進めば、日経平均は節目の３万８０００円を割り込む場面もあるとの指摘が聞かれた。物色動向としては、輸出関連株に売りが出やすい一方、内需株は比較的買われやすいという。
日経平均の予想レンジは３万７９００円─３万８５００円。
きょうの日本株市場では、売り優勢の展開が想定されている。足元のドルは１５３円近辺で推移し、前日の午後３時時点に比べて円高が進行している。市場では「ドルが１５２円台半ばまで下落するなど円高が一段と進んだ場合、日本株の売りが強まりそうだ」（みずほ証券のシニアテクニカルアナリスト・三浦豊氏）との声が聞かれた。
輸出関連株が軟調に推移するとみられているほか、トランプ次期政権での対中規制が警戒され、半導体関連も売りが出ると予想されている。一方、「内需系など、米国の関税強化にあまり影響されないセクターは物色される可能性がある」（三浦氏）という。

主なスケジュールでは、米国で７―９月期四半期実質国内総生産（ＧＤＰ、改定値）、１０月個人消費支出などが公表予定となっている。
前日の米国株式市場は、Ｓ＆Ｐ総合５００種(.SPX)とナスダック総合(.IXIC)主導で続伸して取引を終えた。トランプ次期大統領の関税方針や連邦公開市場委員会（ＦＯＭＣ）議事要旨を消化する中、テクノロジー株が買われた。