東京市場サマリー：日経平均は続落　日銀政策修正を警戒

Moomooユーザーの皆様、こんにちは！大引けお疲れ様でした。本日の株式相場概況は以下の通りです。よろしくお願いします。
●日経平均株価は前営業日比101.54円安の38695.97円で終了
●銀行株買い増しに慎重論、日銀政策修正織り込み－金利との相関下がる
●日銀不在の日本株、急落時のＥＴＦ購入見送りは健全化へのプロローグ
●日本国債ショートが最善投資、日銀来週にも政策修正－ブルーベイ
●注目銘柄： $寺崎電気産業 (6637.JP)$、 $ナガオカ (6239.JP)$
ーmoomooニュース日本株Zeber

市場概況
今日の東京株式市場で日経平均株価は前営業日比101.54円安の38695.97円、東証株価指数（TOPIX）が8.73ポイント安の2648.51で終了した。

トップニュース
銀行株買い増しに慎重論、日銀政策修正織り込み－金利との相関下がる
日本銀行のマイナス金利政策が早ければ今月にも解除される可能性がある中、本来なら事業環境の好転期待が高まるはずの銀行株をさらに買い上げることに投資家が慎重になっている。政策修正を織り込んだ買いで、金利上昇による業績改善が既に株価に反映されてきたためだ。

日銀不在の日本株、急落時のＥＴＦ購入見送りは健全化へのプロローグ
今週初めに日本株が急落したにもかかわらず、日本銀行が不文律を破り指数連動型上場投資信託（ＥＴＦ）の買い入れを見送ったことは少なからず市場にショックを与えた。日銀の買い支えがなくなる可能性は短期的に悪材料視されやすいが、中長期的には流動性の向上と価格のゆがみが解消され、健全な市場に戻るプロローグになるとの期待感もある。

デフレ脱却に「とても大事な時期」、指標は改善傾向－林内閣府統括官
内閣府の林伴子政策統括官は、日本銀行が金融政策の早期正常化に踏み出すタイミングをうかがう中、日本経済はデフレからの脱却へ千載一遇のチャンスを迎えているとの認識を示した。

日本国債ショートが最善投資、日銀来週にも政策修正－ブルーベイ
資産運用会社ＲＢＣブルーベイ・アセット・マネジメントは、日本銀行が18、19日に開く金融政策決定会合で、リフトオフ（利上げ開始）に踏み切る可能性が高いとの予想に基づき、日本国債のショートを最善の投資と考えている。

日本製鉄が要求超え、日産などは満額回答　春季労使交渉
2024年の春季労使交渉は13日、大手企業の集中回答日を迎えた。基本給を底上げするベースアップ（ベア）に相当する賃金改善について、 $日本製鉄 (5401.JP)$ は労働組合の要求を超える水準で回答した。 $トヨタ自動車 (7203.JP)$ や $日立製作所 (6501.JP)$ など大手製造業の満額回答も相次いだ。いずれも高水準だった23年の回答を上回る。物価上昇で家計の負担は重くなっており、人材確保のために大幅な賃上げに踏み切る企業が目立つ。

トヨタが満額回答、初任給全職種引き上げ　生産性の追求1年凍結
$トヨタ自動車 (7203.JP)$ は１３日、２０２４年春季労使交渉（春闘）の第４回労使協議会で、労働組合の要求に満額で回答した。若手に厚く配分するため、全職種で新入社員の初任給を引き上げ、定年後再雇用者の処遇向上や６５歳以上の再雇用推進も示した。職場を健全化するため、能率・生産性などの指標による管理も１年間凍結する。

注目銘柄
寺崎電気が急騰、株式新聞Ｗｅｂの注目株
船舶向けの配電制御システムを手掛ける $寺崎電気産業 (6637.JP)$ が、前日比５．３％高の２３１１円まで値上がりした。株式新聞Ｗｅｂが１２日に「注目株」に取り上げている。

ナガオカ---大幅続伸、立会外取引での自社株買い実施や増配を発表で
$ナガオカ (6239.JP)$ は大幅続伸。本日の立会外取引で、発行済み株式数の7.1％に当たる50万株の自己株式取得を実施している。従業員に株式報酬として交付する株式へ充当することを取得目的としている。大株主であるハマダグループが自社株買いに応じたもよう。短期的には1株当たりの価値向上につながるほか、24年6月期の配当予想も従来計画の23円から30円に引き上げると発表しており、株価はポジティブな反応が優勢に。

配信元：Bloomberg、日本経済新聞、時事通信、QUICK Money World、トレーダーズ・ウェブ、ロイター