東京市場サマリー：日経平均131円安　世界の半導体関連株「バブル」が6割強　QUICK調査

市場概況
今日の東京株式市場で日経平均株価は前営業日比131.67円安の40780.70円、東証株価指数（TOPIX）が16.57ポイント安の2867.61で終了した。

トップニュース
世界の半導体関連株「バブル」が6割強　QUICK調査
QUICKが8日発表した7月の株式月次調査によると、世界の半導体関連企業の時価総額拡大について「明らかにバブル」（9%）と「バブル気味」（53%）との回答が合計で62%に達した。人気の過熱ぶりに警戒を強めつつあるようだ。「妥当な水準」が32%、「まだ割安」は6%にとどまった。調査は証券会社や投信投資顧問など市場関係者198人を対象に7月2〜4日に実施し、136人から回答があった。

貿易赤字超えるNISA円売り、月1兆円　海外株・投信人気で
投資信託を通じた家計の円売りが膨らんでいる。今年1〜6月の海外の株式・ファンドの買越額は6.1兆円と、同期間の貿易赤字額（4兆円前後）を上回る見通しだ。1月に始まった新しい少額投資非課税制度（NISA）を活用した積み立て投資は長期投資が多く、海外への投資マネーの流れは簡単には細らない。月1兆円ペースの円安圧力は今後も続くとの見方が強まっている。

5月の経常収支 2兆8499億円の黒字 5月では過去最大
日本が海外との貿易や投資でどれだけ稼いだかを示すことし5月の経常収支は2兆8499億円の黒字で、5月としては過去最大となりました。海外の金利の上昇や円安を背景に、企業が保有する債券の利子による収入が増えたことなどが主な要因です。

注目銘柄
小林製薬、取締役会の把握時期が焦点　死者調査数拡大で
$小林製薬 (4967.JP)$の紅麹（こうじ）原料を含むサプリメントによる健康被害問題を巡り、関連性が疑われる死亡例を国に報告していなかった問題で、小林製薬が国への報告前に取締役会で死亡例の情報を共有していたことが同社への取材で分かった。共有時期は明らかにしていないものの、報告の遅れに批判が集まるなか、小林製薬のガバナンス（企業統治）問題が再燃しそうだ。

安川電が軟調、半導体・電子部品の在庫調整の長期化響き３～５月期最終利益２１％減
$安川電機 (6506.JP)$が軟調。前週末５日の取引終了後に発表した２５年２月期第１四半期（３～５月）の連結決算は、売上収益が前年同期比７．１％減の１３２４億８００万円、最終利益が同２１．１％減の９１億９９００万円だった。大幅減益となったほか、通期計画に対する最終利益の進捗率は１７％と低調な滑り出しとなり、嫌気されたようだ。