東京市場サマリー：日経平均3日ぶり反落、トランプ関税発言でリスクオフ　米政治動向に右往左往

市場概況
今日の東京株式市場で日経平均株価は前営業日比338.14円安の38442.00円、東証株価指数（TOPIX）が26.05ポイント安の2689.55で終了した。

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景気「緩やかな回復」で据え置き、　トランプ関税に警戒感＝11月月例報告
政府は２６日に公表した１１月の月例経済報告で景気の総括判断を「一部に足踏みが残るものの、緩やかに回復している」で据え置いた。総括判断は８月以降、４カ月連続で同じ表現となっている。一方、今後の海外経済について「米国の今後の政策動向による影響に留意する必要がある」と指摘。トランプ次期米大統領が主張する関税引き上げなどの影響に警戒感を示した。
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月例経済報告（11月） 基調判断据え置き、アメリカの今後の政策動向についての文言加わる

石破茂首相「大幅な賃上げに協力を」　春闘に向け政労使で意見交換
石破首相は26日、労働団体や経済界の代表らとの政労使の会議を開き、来年の春闘に向け賃上げへの協力を要請した。石破首相は「（来年の春闘において）33年ぶりの高水準の賃上げとなった今年の勢いで、大幅な賃上げへの協力をお願いしたい」と述べ、「賃金上昇が物価上昇を安定的に上回る経済を実現する」とした上で「官民あげて環境整備を図る」と強調した。

10月の企業向けサービス価格は伸び拡大、2.9%上昇
10月の企業向けサービス価格指数（2020年平均=100）は108.7と前年同月比で2.9%上昇した。9月（2.8%上昇）から伸び率が0.1ポイント拡大し、8月（3.0%上昇）以来の高い伸び率となった。

外為サマリー：１５３円７０銭台で推移、米国の関税強化方針でリスク回避の円買い需要
２６日の東京外国為替市場のドル円相場は、午後３時時点で１ドル＝１５３円７２銭前後と前日の午後５時時点に比べて８１銭程度のドル安・円高となっている。トランプ米大統領がメキシコとカナダからの輸入品に２５％の関税を課すとともに、中国からの輸入品に対しても追加で１０％の関税をかけると表明した。これを受けて投資家のリスク選好姿勢が後退し、東京株式市場で日経平均株価は一時７００円を超す下げとなった。

注目銘柄
マネックスＧやセレスが安い、ビットコイン価格上昇一服で◇
$マネックスグループ (8698.JP)$、 $セレス (3696.JP)$が安い。仮想通貨（暗号資産）関連の規制緩和に前向きとされるトランプ米次期政権への期待感から盛り上がりをみせていたビットコイン相場は足もとで上昇一服となっている。

東京メトロが３日続伸し上場来高値、国内有力証券は新規「Ａ」でカバレッジ開始◇
$東京地下鉄 (9023.JP)$が３日続伸。株価は一時１８３０円まで上昇し上場来高値を更新した。同社は１０月２３日に公開価格１２００円で新規上場している。岩井コスモ証券は２５日、同社株の投資判断を新規「Ａ」でカバレッジを開始した。目標株価は２１００円とした。

日産自動車－下げ幅縮小 ルノーが保有株をホンダに売却の可能性と伝わる
$日産自動車 (7201.JP)$が下げ幅縮小。フィナンシャルタイムズは26日、同社株式についてルノーが売却するなか、ルノーの持分を持ち株の一部を置き換える銀行や保険グループなどの長期的かつ安定した株主を同社が探していると報じた。