東京市場サマリー：日経平均は最高値更新　海外勢、いよいよ日経平均4万円に挑む

市場概況
今日の東京株式市場で日経平均株価は前営業日比135.03円高の39233.71円、東証株価指数（TOPIX）が12.91ポイント高の2673.62で終了した。

トップニュース
純利益、すでに年度予想超え40社　トリドールやJR各社
上場企業の業績に上振れ余地が出ている。2023年4〜12月期の純利益実績を24年3月期予想と比べると、実績が予想を超えている企業が40社と全体の13%あった。上位には、うどん店「丸亀製麺」を運営する $トリドールホールディングス(3397.JP)$やJR各社、 $ホクト(1379.JP)$など人流回復や値上げで業績が好調な企業が目立つ。

日経平均、ちらつく｢達成感｣　4万円に前進もハイテク息切れ懸念
日本株は年初からほぼ一本調子の上昇が続いてきただけに、市場では「達成感」の文字もちらつき始めた。米著名投資家ウォーレン・バフェット氏が率いる米投資会社 $バークシャー・ハサウェイ(BRK.A.US)$の保有比率が改めて材料視された $三菱商事(8058.JP)$や $三井物産(8031.JP)$が上昇した。一方で、これまで相場上昇をけん引した $東京エレクトロン(8035.JP)$や $レーザーテック(6920.JP)$、 $SCREENホールディングス(7735.JP)$といった半導体関連はさえない。前週末23日の米株式市場でハイテク株に利益確定売りが広がったことが重荷だ。
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日経平均一時8年ぶり｢ダウ超え｣　NVIDIA旋風が地球周回
26日の東京株式市場で日経平均株価が22日につけた史上最高値を上回った。米半導体大手 $エヌビディア(NVDA.US)$の好決算を追い風に、米国、欧州、インドなどで相次ぎ最高値を更新。世界の主要な株価指数が堅調に推移したことを好感した。市場では早くも5月のエヌビディア決算を意識する声も出始めた。日経平均は年初から6000円近く上昇し、世界的な株高の中でもパフォーマンスは突出している。日経平均とダウ平均の名目値は22日、2016年3月以来、約8年ぶりに逆転した。
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海外勢、いよいよ日経平均4万円に挑む

注目銘柄
三菱商事－3日続伸　メキシコの塩田事業会社を同国経済省に売却
$三菱商事(8058.JP)$が3日続伸。同社は26日、メキシコの塩田事業会社Ｅｘｐｏｒｔａｄｏｒａ　ｄｅ　Ｓａｌ（以下ＥＳＳＡ）の全保有持分（49％）を、既存株主である同国経済省に対して譲渡することに、2月24日付で合意したと発表した。

川崎汽船－4日ぶり反落　中国輸出コンテナ運賃指数の下落を嫌気　海運株が安い
$川崎汽船(9107.JP)$が4日ぶり反落。中国輸出コンテナ運賃指数（CCFI）の下落が嫌気されている。同指数は23日時点で1402.22ポイントであり、前回公表の1455.19ポイントから3.6％下落した。海運市況の悪化を受け、海運株に売りが出ている。 $日本郵船(9101.JP)$、 $商船三井(9104.JP)$も安い。
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ＮＥＣ－大幅続伸　三井住友銀行とカーボンニュートラル事業での協業に向け基本合意
$日本電気(6701.JP)$が大幅続伸。同社は26日、 $三井住友フィナンシャルグループ(8316.JP)$傘下の三井住友銀行と、カーボンニュートラル事業における協業に向けた基本合意契約を締結したと発表した。

ウエルシアが急反発、ツルハと統合検討と報じられる◇
$ウエルシアホールディングス(3141.JP)$が急反発している。２５日付の日本経済新聞朝刊で「ドラッグストア首位のウエルシアホールディングス（ＨＤ）と２位のツルハホールディングスは経営統合する検討に入った」と報じられており、これを好材料視する買いが入っているようだ。

楽天銀行が大幅続伸し高値更新、株主優待制度の導入を発表
$楽天銀行(5838.JP)$が大幅続伸し、上場来高値を更新した。前週末２２日の取引終了後に株主優待制度の導入を発表し、材料視されたようだ。２４年３月末時点で１００株以上を保有する株主を対象に、定期預金の金利優遇やキャッシュバックなどを行う。

野村マイクロが上値指向鮮明で上場来高値に肉薄、半導体関連物色の第２陣で注目◇
$野村マイクロ・サイエンス(6254.JP)$が続伸、一時９９０円高の１万６５８０円まで駆け上がり、上場来高値１万６６６０円に肉薄する場面があった。最高純度の水を提供する超純水装置の大手であり、半導体業界向けで高い実績を誇る。半導体王国の韓国と台湾など東アジア地域を戦略の中軸とし、特に韓国サムスン電子向けで高水準の受注を獲得している。世界的な半導体設備投資需要の拡大で同社の収益環境もかつてない追い風を享受しており、２４年３月期営業利益は前期比４７％増の９６億５０００万円予想と連続での大幅最高益更新見通しにある。 $東京エレクトロン(8035.JP)$や $アドバンテスト(6857.JP)$、 $レーザーテック(6920.JP)$といった日経２２５採用の主力銘柄が強調展開にあるが、同社のような中小型株にも海外投資家の実需買いが流入している。