東京市場サマリー：日経平均反発　日銀利上げ「春闘次第で来年1月」大和アセット佐伯氏

市場概況
今日の東京株式市場で日経平均株価は前営業日比259.21円高の38211.01円、東証株価指数（TOPIX）が6.54ポイント高の2671.40で終了した。

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日銀利上げ「春闘次第で来年1月」大和アセット佐伯氏
金融・資本市場の混乱が収束に向かい、改めて日銀による次の利上げに関心が向かっている。大和アセットマネジメントで債券運用に携わる佐伯圭祐チーフ・ファンドマネージャーは、来年度もインフレ率を上回る賃上げが続くかなどを条件に日銀の追加利上げは「来年1月が視野に入る」とみる。

日本株、インバウンド物色に足踏み感　ちらつく円高の影
米利下げ観測の高まりを背景に21日に米株式相場が上昇した流れを受け、日本株は買いが優勢だった。最近の相場の戻りでリスク許容度を高めた個人投資家の買いも支えになった。ただ、このところの円高進行が重荷となり、インバウンド（訪日客）関連とされる百貨店株は伸び悩んでいる。
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半導体装置大手 、7〜9月10社増収へ　AI向け需要に強気
世界の半導体製造装置メーカーの2024年7〜9月期（一部8〜10月期）は、 $アプライド・マテリアルズ (AMAT.US)$など大手10社がそろって増収となる見通しだ。生成AI（人工知能）向け半導体への投資が引き続き旺盛で、関連需要が強いとの見方が広がる。4〜6月期の業績を押し上げた中国需要の持続力を市場は注視する。 $東京エレクトロン (8035.JP)$の7〜9月期の売上高は市場予想平均（QUICKコンセンサス）で2割以上、増える見通しだ。 $アドバンテスト (6857.JP)$の7〜9月期の売上高は市場予想で3割増える。

注目銘柄
７＆ｉＨＤ買収、政府の承認が壁になる可能性－外為法の位置付け鍵に
カナダのアリマンタシォン・クシュタールによる $セブン&アイ・ホールディングス (3382.JP)$への買収提案は、日本政府の同意が得られるかどうかもハードルになりそうだ。友好的か敵対的かにかかわらず、７＆ｉＨＤの事業が国の安全保障に影響すると判断された場合、国が投資の変更や中止を命令する可能性がある。

JTの株価が反発　米同業のベクターを買収
たばこ大手の $日本たばこ産業 (2914.JP)$が反発し、一時2.62%高の4215円まで上昇した。21日、米同業のベクター・グループを買収すると発表した。買収額は約3780億円で、全株式を取得する。2024年12月期（今期）中に株式の取得完了を見込んでおり、業績貢献に期待する買いが入っている。

ニトリＨＤ株が大幅続伸　円高進行が業績の追い風との見方
$ニトリホールディングス (9843.JP)$が大幅に５日続伸している。一時、3.25％高の２万1440円まで上げ幅を拡大した。外国為替市場で円高・ドル安基調が続いており、仕入れコストの低下が業績の追い風になるとの見方から買いが優勢となっている。

三菱ＵＦＪなど銀行株は軟調、米雇用統計の下方改定受けた米金利低下で慎重姿勢◇
$三菱UFJフィナンシャル・グループ (8306.JP)$や $三井住友フィナンシャルグループ (8316.JP)$、 $みずほフィナンシャルグループ (8411.JP)$などメガバンクが軟調。米労働省が現地時間２１日、雇用統計の年次改定により。今年３月までの１年間について、雇用者数が８１万８０００人下方修正されるとの推計を公表した。米国の労働市場がこれまでの見立て以上に軟化している可能性が意識されるなか、７月開催分の米連邦公開市場委員会（ＦＯＭＣ）議事要旨は９月利下げシナリオをサポートする内容となり、同日の米国の債券市場で長期金利は３．８０％に低下した。
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ＩＨＩ株が大幅反発　エンジン試験の不正の事実確認完了で
$IHI (7013.JP)$が大幅反発。一時７％高の6000円をつける場面があった。21日に４月に連結子会社で発覚したエンジンの試運転記録の不正についての事実確認が完了し、国土交通省に調査報告書を提出したと発表し、悪材料出尽くしとの見方から買いが膨らんでいる。