東京市場サマリー：日経平均反発　ＪＰモルガンＡＭ、年内の日銀追加利上げないリスクを想定

市場概況
今日の東京株式市場で日経平均株価は前営業日比193.85円高の35025.00円、東証株価指数（TOPIX）が21.60ポイント高の2483.30で終了した。

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日経平均、地震警戒の中で半身の押し目買い　一時下落も
日経平均は寄り付き直後に840円上げる場面があった。好決算や自社株買いの発表など個別材料を手掛かりに押し目を拾う動きが広がった。前日に決算を発表したリクルートホールディングスは一時7%高となる場面があった。朝方は $東京エレクトロン (8035.JP)$など半導体関連銘柄の一角がけん引し大きく上げたが、その後は伸び悩み、午後には一時下落に転じる場面もあった。
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キャリートレード巻き戻しはさらに進行へ、１ドル100円にも－ＢＮＹ
円を調達通貨としたキャリートレードの巻き戻しはさらに進む余地があると、ＢＮＹメロン・キャピタル・マーケッツが指摘。円は時間と共に１ドル＝100円に向かって上昇する可能性があるとの見方を示した。
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ＪＰモルガンＡＭ、年内の日銀追加利上げないリスクを想定
ＪＰモルガン・アセット・マネジメントによると、日本銀行は早期の追加利上げを避ける見通しで、さらなる金融引き締めは米経済の行方次第になる公算が大きい。同社でグローバル金利責任者を務めるシェーマス・マクゴレーン氏は、利上げに向け「日銀が再び動くコースはあるが、それは米連邦準備制度が利下げに踏み切り米経済を安定させる道」であることが条件だろうと指摘。日銀による金融引き締めは米国が「リセッションに陥れば、当然ながら、ひとまず終了だろう」と語った。

ビットコイン６万ドル回復、アジア株反発に歩調合わせ－イーサも高い
最大の暗号資産（仮想通貨）ビットコインは９日、アジア株の反発と歩調を合わせる形で上昇した。今週には大きく下げる場面があった。ビットコインは前日に続いて上昇し、一時5.3％高の６万2000ドル強を付けた。今週には2022年の暗号資産交換業者ＦＴＸ破綻以来の大幅な下げを記録したが、流れが好転した。暗号資産２位のイーサは一時６％上昇した。
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注目銘柄
レーザーテク朝方急騰後に軟化、前日Ｓ高カイ気配の余韻も戻り売り圧力に掻き消される
$レーザーテック (6920.JP)$が朝高後に値を消しマイナス圏で推移する展開となっている。前日はストップ高となる５０００円高で買い物を残す異彩人気となったが、きょうは朝方に３０００円あまりの続急騰で３万円台に乗せた後は、大口の売りに買いが凌駕される展開に変わり、前場中ごろには２万５０００円台まで水準を切り下げる荒い値動きとなっている。売買代金は全市場を通じてトップで、同社の注目度の高さをうかがわせる。
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認証不正で再発防止策＝トヨタ、経営陣の関与強化
$トヨタ自動車 (7203.JP)$の佐藤恒治社長は9日、国土交通省を訪ね、認証不正に関する再発防止策を斉藤鉄夫国交相に提出した。防止策には、経営陣が定期的に認証現場の状況を確認することなどを盛り込んだ。認証業務の内部監査を行う部署の人員増強や外部専門家の起用も検討する。

INPEX株が一時5.7％高　株主還元の積極姿勢を評価
$INPEX (1605.JP)$が続伸。一時5.76％高の2136円50銭を付けた。8日、発行済み株式総数（自己株式を除く）の5.17％にあたる6400万株、金額ベースで800億円を上限とする自社株買い取得枠を設定すると発表した。年間配当予想は1株あたり従来計画比10円増の86円に引き上げるとしており、積極的な株主還元姿勢を評価した買いが入った。

配信元：時事通信、Bloomberg、CoinDesk、MINKANU、日本経済新聞