東京市場サマリー：日経平均9日ぶり反発　半導体関連に買い　先高期待映す「ど真ん中投資」

今日の東京株式市場で日経平均株価は前営業日比801.22円高の38468.63円、東証株価指数（TOPIX）が60.13ポイント高の2759.67で終了した。

トップニュース
日経平均一時1000円高　先高期待映す「ど真ん中投資」
半導体や人工知能（AI）、金利の復活など日本株の中心的なテーマとして買われてきた銘柄の再上昇が目立つ。主力株への「ど真ん中投資」は日本株への期待が揺らいでいない証左との声がある。29日は東証プライムの9割超の銘柄が上昇する全面高の展開となった。テクニカル面では、相場の過熱感を示す指標であるRSI（相対力指数、14日平均）が26日時点で24.25と「売られすぎ」の目安となる30を下回っていた。みずほ証券の三浦豊シニアテクニカルアナリストは「いつ自律反発してもおかしくない状況だった」と話す。

いよいよ「ビッグウェンズデー」　円安回帰は望み薄
円の先安観が後退している。日本が利上げ、米国が利下げに傾くという構図に改めて焦点が当たっているためだ。今週31日水曜日は日銀と米連邦準備理事会（FRB）による金融政策の決定会合の結果発表が重なる。中国の景況感指数やオーストラリアの物価統計の発表もある「ビッグウェンズデー」だが、結果にかかわらず円安・ドル高回帰の望みは薄いのが実情だ。

日銀の利上げ時期は9月＝ムーディーズ
ムーディーズ・アナリティックスは週刊アジア太平洋経済プレビューで、日銀は30～31日の金融政策決定会合で政策金利を据え置くとの見通しを示した。その代わり、今週は6月に発表された国債買い入れの減額が注目される。ムーディーズは「インフレが落ち着き、経済指標が低調な今、利上げは時期尚早だろう」と指摘。日銀の利上げ時期は9月とみており、それまでに経済指標が改善を示すと予想している。
関連記事
日銀、国債の買い入れ減額と利上げを決定の可能性
日銀、今週の会合で0.25％に利上げの公算

注目銘柄
三菱自が一時6%大幅反発、ホンダ・日産連合に合流と報じられる◇
$三菱自動車工業 (7211.JP)$が大幅高で４日ぶりに反発。きょう付の日本経済新聞朝刊で「ホンダと日産自動車の連合に三菱自動車が合流することが分かった」と報じられており、好材料視されているようだ。記事によると、 $本田技研工業 (7267.JP)$・ $日産自動車 (7201.JP)$と秘密保持契約を結び、協議を始めたとある。

【決算速報】さくらネット、24Q1連結売上高は16.3％増の59億円、純利益は61.5％減の4100万円
$さくらインターネット (3778.JP)$が7月29日大引け後（15:00）に25年3月期Q1（4－6月）連結決算を発表。売上高は前年同期比16.3％増の59億円。純利益は61.5％減の4100万円。営業利益は122.0％増の2億円。1株当たり純利益は1.15円。

エーザイが一時13％急落、「レカネマブ」欧州医薬品委員会が否定的見解
$エーザイ (4523.JP)$が急落。４月１９日安値（５７９５円）を下回り、約３カ月ぶりに年初来安値を更新した。前週末２６日の取引終了後、米 $バイオジェン (BIIB.US)$と共同開発した認知症薬「レカネマブ」のＥＵでの販売承認申請について、欧州医薬品庁（ＥＭＡ）の欧州医薬品委員会（ＣＨＭＰ）が否定的見解を採択したと発表。これが売り材料視されている。

野村ＨＤ、リテールけん引で純利益２倍超か－決算プレビュー
$野村ホールディングス (8604.JP)$が30日発表する2024年４－６月期（第１四半期）の連結純利益は、国内リテールを担うウェルス・マネジメント部門がけん引し、前年同期比で増益となりそうだ。アナリストは２倍超の純利益を見込んでいる。

配信元：日本経済新聞、Bloomberg、MINKABU、Dow Jones、moomoo