東京市場サマリー：日経平均3日続落　米エヌビディア決算へ期待と不安交錯

市場概況
今日の東京株式市場で日経平均株価は前営業日比101.45円安の38262.16円、東証株価指数（TOPIX）が5.00ポイント安の2627.30で終了した。

トップニュース
植田日銀を待つ｢0.5%の壁」　30年越しの金利復活なるか
マイナス金利政策の解除をにらむ日銀に「金利の壁」が立ちはだかる。政策金利はバブル崩壊以降ほとんど上げられず、「過去30年にわたって0.5%を超えていない」（日銀関係者）。植田和男総裁や内田真一副総裁の発言からも問題意識がにじむ。

1月の貿易収支1兆7583億円の赤字　輸出の伸び鈍く
財務省が21日公表した1月の貿易統計速報によると、輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は1兆7583億円の赤字だった。赤字幅は前年同月に比べて49.9%縮小した。2カ月ぶりに貿易赤字となった。

注目銘柄
アドバンテストが4日続落　米エヌビディア決算控え持ち高調整
$アドバンテスト(6857.JP)$が大幅に4日続落している。一時は前日比232円（3.44%）安の6495円を付けた。米半導体大手の $エヌビディア(NVDA.US)$が20日の米株式市場で前週末比4.35%安と大幅に下落した。エヌビディアは21日に2023年11月〜24年1月期の決算発表を予定しており、高い期待に届かない内容だと受け止められた場合の株価急落が警戒されている。

ソフトバンクグループ続落　サウジ政府系企業とロボ製造に反応薄
$ソフトバンクグループ(9984.JP)$が続落している。前日比249円（2.91%）安の8290円まで売られる場面がある。20日、サウジアラビア政府系ファンドの傘下企業と産業用ロボットの製造を手掛ける合弁会社を設立すると発表したが、反応は薄い。前日の米株式市場で子会社の英半導体設計大手 $アーム・ホールディングス(ARM.US)$が5%安となっており、SBG株にも売りが優勢となっている。

スノーピークが急伸、MBOを正式発表　1株1250円のTOB価格にさや寄せ
アウトドア用品の $スノーピーク(7816.JP)$が急伸。一時前日比上昇率は約10％に達し、東証プライム市場の値上がり率ランキングで上位に入っている。20日にＭＢＯ（経営陣による買収）で上場廃止すると正式発表した。米投資ファンドのベインキャピタルが１株1250円（20日終値は1138円）でＴＯＢ（株式公開買い付け）を実施するといい、さや寄せする動きとなっている。

あおぞら銀株が約４年ぶり上昇率、来期の配当正常化などの期待継続
$あおぞら銀行(8304.JP)$株が戻り歩調を強めている。今期（2024年３月期）の赤字見通しや配当見送りを発表したことで株価が急落したが、業績の最悪期からの改善や来期の早期復配などへの期待から足元では見直し買いが優勢となっている。21日の株価は一時8.4％高の2400円と、2020年３月以来の日中上昇率を記録。今週に入って３連騰となっており、16日の安値（2020円）から２割近い上昇となった。

オリックスが個人向け５年債を発行へ　発行額は300億円
$オリックス(8591.JP)$が個人投資家向けに５年債の発行を準備していることが２月21日、わかった。発行額は300億円で、利率の仮条件は0.500～0.800％。

三菱電機－5日ぶり反落　衛星データサービス企画株式へ出資
$三菱電機(6503.JP)$が5日ぶり反落。同社は21日、 $三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306.JP)$傘下の三菱ＵＦＪ銀行、 $ID&Eホールディングス(9161.JP)$の3社が、衛星データサービス企画（東京都千代田区、以下ＳＤＳ）へ出資したと発表した。なお、株価への好影響は限定的となっている。
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