東京市場サマリー：日経平均３日ぶり反発　円一時158円台、1カ月半ぶり安値　日銀会合受け

市場概況
今日の東京株式市場で日経平均株価は前営業日比94.09円高の38814.56円、東証株価指数（TOPIX）が14.83ポイント高の2746.61で終了した。

トップニュース
日銀、国債の減額方針決定　7月会合で詳細計画
日銀は14日開いた金融政策決定会合で、長期国債の買い入れを減額する方針を決めた。7月30日、31日の次回会合で今後1〜2年程度の具体的な減額計画を決定する。今夏以降に保有国債を減らし、事実上の量的引き締め（QT）に移行する。政策金利である無担保コール翌日物金利の誘導目標は0〜0.1%程度に据え置いた。
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根強い円安、日銀｢減額計画｣先送りが拍車　介入後安値に
円が対ドルで急落し、日本時間5月2日の「為替介入」観測後の安値水準をつけた。日銀は長期国債の買い入れを減額する方針を決めたが、市場が想定していた減額の具体策の公表は先送りとなった。金融引き締めに消極的な「ハト派」の内容との受け止めから円売りが膨らんだ。利上げ時期が遠のいたとの見方も円安に拍車をかけた。
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注目銘柄
銀行株、午後に株価下落　日銀会合後の金利低下を嫌気
後場に入り銀行株が売られている。 $みずほフィナンシャルグループ (8411.JP)$は一時1.46%安の3020円と、きょうの安値をつけた。日銀は14日まで開いた金融政策決定会合で国債買い入れの減額方針を決めた。ただ、午後の国内債券市場で長期金利が低下したことや、大引け後の日銀の植田和男総裁の記者会見を見極めたいとの思惑もあり、後場は売り優勢となっている。 $りそなホールディングス (8308.JP)$なども後場は安く、 $三菱UFJフィナンシャル・グループ (8306.JP)$も下げ幅を広げた。
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ホンダ－後場プラス転換　日銀会合の結果受け円安進行　自動車株に買い
$本田技研工業 (7267.JP)$が後場プラス転換。日銀が昼休み中に金融政策決定会合の結果を公表し、ドル円相場が円安に振れていることが材料視されている。円安メリットを受けられる自動車株に買いが入っており、 $日産自動車 (7201.JP)$も後場にプラス転換、 $トヨタ自動車 (7203.JP)$は下げ幅を縮めている。

ソフトバンクＧ－大幅高　同社傘下のアームがナスダック100に採用
$ソフトバンクグループ (9984.JP)$が3.61%大幅高。米ナスダックは13日、同社傘下の英アームホールディングスについて、ナスダック100指数の構成銘柄に採用すると発表した。6月24日より採用されるとしている。

三井不動産－後場急騰　日銀会合結果はハト派と受け止められる　不動産株に買い
$三井不動産 (8801.JP)$が後場急騰。日銀が昼休み中に、金融政策決定会合の結果を公表したことが材料視されている。結果がハト派な内容と受け止められ、金利上昇がデメリットとなる不動産株に買いが入っている。 $三菱地所 (8802.JP)$、 $住友不動産 (8830.JP)$なども買われている。

東京電力HDの株価反発　柏崎刈羽原発の設備検査完了
$東京電力ホールディングス (9501.JP)$が6営業日ぶりに反発。一時、2.26%高となった。13日、柏崎刈羽原子力発電所（新潟県）で再稼働に向けた設備の検査をすべて終えたと発表し、13年ぶりの再稼働に向けた期待感から買いが優勢となっている。