東京市場サマリー：日経平均493円高　四半期末の急上昇　ボックス相場を上放れるか

市場概況
今日の東京株式市場で日経平均株価は前営業日比493.92円高の39667.07円、東証株価指数（TOPIX）が15.58ポイント高の2802.95で終了した。

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日経平均、四半期末の急上昇　ボックス相場を上放れるか
日経平均株価が再び4万円台をうかがう展開となっている。4月以降続く3万7000円〜3万9000円のボックス相場を上放れしそうな雰囲気だ。前日の米ハイテク株高の流れを受け、株式市場では $東京エレクトロン(8035.JP)$や $アドバンテスト(6857.JP)$など半導体関連のグロース株を中心に見直し買いが入った。ボックス相場を上放れしたかのようにみえる日経平均だが、気掛かりなのは将来の潜在的な売り圧力につながる信用取引の買い残高の積み上がりだ。東京証券取引所が25日発表した21日時点の信用取引の買い残高は4兆9117億円と、2006年6月以来およそ18年ぶりの高水準だった。

日本の為替介入はＰＣＥ発表後か、性急な行動にはリスク－市場関係者
米金融当局が重視するインフレ指標が今週28日に発表されるが、数字次第では円にとって次の大きな痛手になりかねず、日本の通貨当局による円買い介入の引き金にもなる可能性がある。三菱ＵＦＪ信託銀行ニューヨークのセールスおよびトレーディング部門責任者、小野寺孝文氏は、「日本の通貨当局は、ドル・円相場がＰＣＥ統計の発表前に160円を突破しても、少なくとも結果を待ってから介入を決断するだろう」と指摘。

注目銘柄
アドテストＣＥＯ、ＡＩブームは検査装置の需要拡大を意味すると期待
$アドバンテスト(6857.JP)$のグループ最高経営責任者（ＣＥＯ）、ダグラス・ラフィーバ氏はＡＩブームで今後数年の間に半導体が複雑化し、半導体検査装置の需要を押し上げるとの認識を示した。ラフィーバ氏は26日のブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、ＡＩ向け半導体は「非常に複雑なデバイスで、複雑であることは歩留まりと信頼性を確保するためにより多くのテストが行われることを意味する」と述べた。ＡＩブームはデータセンター投資に拍車をかけるだけでなく、自動車を含む他の産業も後押しするだろうと述べた。

NTT株式分割から1年　株価1割下落、JTと格差拡大
$日本電信電話(9432.JP)$が1株を25株にする株式分割を実施して29日で1年になる。株価はこの1年で14%下落した。最低投資金額が大幅に下がり、新しい少額投資非課税制度（NISA）経由の資金流入も相まって個人投資家の保有が大きく増えた。分割後、しばらく上昇基調にあった株価は今年に入ってからは下落局面に転じ、高い配当利回りなどで同じく個人に人気の高い $日本たばこ産業(2914.JP)$との差は開く一方となっている。

関西電力の株主総会、株主の18議案否決　原発撤退など
$関西電力(9503.JP)$は26日、大阪市内で定時株主総会を開いた。株主が出していた原子力事業からの撤退や榊原定征会長の取締役解任など18の議案について、すべて否決された。会社側は、顧客情報の不正閲覧や法人向け電力販売を巡るカルテルといった一連の不祥事を受けた組織風土改革やコンプライアンス（法令順守）の取り組みについて説明した。
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任天堂が3日続伸　みずほ証券が目標株価を9600円から1万500円に引き上げ
$任天堂(7974.JP)$が3日続伸した。みずほ証券が投資判断「買い」を継続し、目標株価を9600円から1万500円に引き上げたことが株価の下支えとなっているようだ。