東京市場サマリー：日経平均大幅反落　為替は経済・物価に影響する要因､市場動向を十分注視－日銀総裁

市場概況
今日の東京株式市場で日経平均株価は前営業日比781.06円安の38992.08円、東証株価指数（TOPIX）が29.38ポイント安の2702.62で終了した。

トップニュース
円買い再開、中東情勢緊迫化でリスク回避の動き　日経3万9000円割り込む　
リスク回避の円買いが再開、イランがきょうにもイスラエルを攻撃する可能性がある。ドル円は約2週間ぶりに151円台を割り込んでいる。日経は800円超下げ、3月18日以来となる3万9000円台割れ。原油価格は時間外でも上昇している。

バリュー株の曲がり角、株主還元策で二極化鮮明－決算機に選別加速か
東京証券取引所が上場企業に要請した「資本コストや株価を意識した経営」に対する取り組み姿勢の違いで、株価パフォーマンスの明暗が分かれ始めている。今月から本格化する通期決算の発表では、東証の要請に対する企業側の回答が相次ぐと市場関係者の間では予想されており、さらに株価の優勝劣敗が進む可能性がある。特に、株主還元策の拡大期待でこれまで買われてきたバリュー（割安）株は、堅調な値動きを継続できるかどうかの分岐点となりそうだ。

植田日銀総裁「基調的な物価上昇率、徐々に高まる」
日銀の植田和男総裁は5日午前の衆院財務金融委員会で、春季労使交渉の結果も踏まえ「（短期的な要因を除いた）基調的な物価上昇率は徐々に今後高まっていくと考えている」と述べた。今後の追加利上げに含みを持たせた。
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日銀保有の国債 589兆円余 年度末としては過去最大
日銀が保有する国債の残高は、3月末の時点で589兆円余りと、年度末としては過去最大となったことがわかった。日銀は、3月に大規模な金融緩和策を転換しましたが、大量に保有する国債などの取り扱いが焦点。

為替は経済・物価に影響する要因､市場動向を十分注視－日銀総裁
日銀の植田総裁は５日、円安水準が定着していることを受け、為替は経済物価に影響する重要な要因とし、為替市場の動向や物価への影響を注視すると語った。日銀が利上げという内外金利差の縮小要因になる措置を取ったにもかかわらず、円安が進行している理由を問われ、植田総裁は一般論とした上で、「さまざまな要因、内外の金融政策に関する思惑等も影響した可能性はある」と述べた。総裁は保有しているＥＴＦとＪ－ＲＥＩＴの処分に関し、「すぐに行うことは考えていない。時間をかけて検討していきたい」との考えを改めて示した。
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財務相｢あらゆる選択肢排除せず｣　円151円前後で推移

景気動向指数、１．２ポイント低下　基調判断を下方修正―２月
内閣府が５日発表した２月の景気動向指数（２０２０年＝１００）速報値は、景気の現状を示す一致指数が前月比１．２ポイント低下し、２カ月連続で悪化した。基調判断は「下方への局面変化」に下方修正した。

東京原油市場 中東情勢を受け価格上昇 約5か月ぶり8万円台に
中東情勢の緊迫化を背景に、東京原油市場では中東産の原油の先物価格が上昇し、取り引きの中心となる原油の先物価格が、およそ5か月ぶりに1キロリットルあたり8万円台をつけた。
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注目銘柄
日鉄、経営意思決定に中国企業関与せずと反論－ＵＳスチール買収巡り
$日本製鉄(5401.JP)$は５日、米鉄鋼大手 $ユナイテッド ステーツ スチール(X.US)$の買収計画に関連して同社の中国事業を問題視する声が上がっていることを受け、投資先の中国企業は、米国など他の国での同社の事業運営や経営上の意思決定に関与していないなどと反論した。
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日鉄提案、全関係者に利益　ＵＳスチール買収賛成―米投資会社

丸紅はしっかり、インドネシアのジャワ１ガス焚き火力発電所が商業運転開始
$丸紅(8002.JP)$は全般安のなかしっかり。この日の午前中、インドネシア国営石油・ガス会社のプルタミナ社や $双日(2768.JP)$などと共同で進めてきたジャワ 1 ガス焚き火力発電プロジェクトについて、３月２９日に商業運転を開始したと発表しており、好材料視されている。

配信元：Bloomberg、時事通信、日本経済新聞、NHK、MINKABU