米国市場の展望：エヌビディア決算前に、目標株価引き上げ相次ぐ　ビットコイン急落

moomooニュース米国株コラムを発表しました · 2024/11/12 22:37

Moomooユーザーの皆様、こんばんは！今晩のＮＹ株の読み筋です。

市場概況
米国市場スタート、優良株で構成するダウ工業株30種平均は66.08ドル高の44359.21ドル、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数が8.95ポイント安の19289.81で始まった。米国大型株である500社の銘柄で構成するS＆P500種平均は2.25ポイント高の6003.60。

$NYダウ (.DJI.US)$
$Nasdaq Composite Index (.IXIC.US)$
$S&P 500 Index (.SPX.US)$

トップニュース
ビットコインが9万ドルの大台に迫る！ビットコインETFが初めて金ETFを上回る規模に
●11月12日、 $ビットコイン (BTC.CC)$は一時8万9000ドルの大台を突破し、9万ドルの大台に迫っていると同時に、時価総額は銀を上回り、世界第8位の資産となった。
●しかし、その後ビットコインは一時8万6000ドル割り込み、3%超下落している。

●トランプ氏の勝利後、投資家は暗号資産市場に殺到し、ブラックロック傘下のビットコインETFの規模が金ETFを上回った。

FactSetによると、8日の時点で、 $iShares Bitcoin Trust (IBIT.US)$の運用資産は約343億ドルに達し、 $iシェアーズゴールド・トラスト (IAU.US)$を上回っている。 IAUの資産規模は約330億ドル未満である。

金価格が一時2600ドルを割り込み、短期的見通しは弱気に
●金価格は一時1.13％下落し、9月以来初めて2,600ドルの大台を割り込んだ。先週の大統領選挙以来、約5%下落している。

●StoneXのRazaqzada氏は、トランプ氏が勝利した後、投資家はリスク資産により関心を示し、金価格の急落につながったと述べた。このような背景の下で、金の短期的な見通しは穏やかな弱気に転じたと指摘。
●一方、ヘッジファンドは強気ポジションを解消し、資金が米株式市場に流れている状況では、ETFの資金フローも金の支持を弱めた。
●Pepperstoneのリサーチ部門責任者であるウェストン氏は、金価格が50日移動平均線を割り込んだことで、資金がロングポジションを解消した後、今回の売りは「部分的にテクニカル」であったと述べている。

テスラ、米国株への影響予想以上　寄り前で一時5%以上下落
●オプション市場では、先週金曜日に $テスラ (TSLA.US)$・オプションの取引高が驚異的な2450億ドルに達した。これに対し、単一銘柄オプション市場で2番目に取引が活発な $エヌビディア (NVDA.US)$は1日あたり550億ドル、それ以外の米国の単一銘柄オプション市場の取引高は合計3100億ドルだった。
●時価総額が再びピークに返り咲く中、テスラの米国株市場への影響力は2021年の高水準に戻りつつある。
●トランプ氏勝利が確されて以来の数日間で、テスラのコールオプションの大量購入が典型的な「ガンマスクイーズ」を引き起こした。

投資家のコール買いが増えるとコールを投資家に販売するマーケットメーカーがヘッジのため現物株の買い増しに動き、株価が上昇する。株高は空売りの買い戻しや新たなヘッジの現物買いを呼び込み、株価をさらに押し上げる。「ガンマスクイーズ」と呼ばれる現象だ。

エヌビディア決算前に、ウォール街大手銀が相次いで目標株価引き上げ
●Blackwellスーパーサイクルへの楽観的な見通しを背景に、ウォール街のアナリストは、 $エヌビディア (NVDA.US)$11月20日の第3四半期決算発表を前に、エヌビディアの目標株価を相次いで引き上げた。

・Melius Researchのアナリスト、Ben Reitzes氏は「買い」評価で、目標株価を165ドルから185ドルに引き上げ。
・Piper Sandlerのアナリスト、Harsh Kumar氏は「オーバーウェイト」評価で、目標株価を140ドルから175ドルに引き上げ。
・モルガン・スタンレーのアナリスト、Joseph Moore氏は「オーバーウェイト」評価で、目標株価を150ドルから160ドルに引き上げ。
・みずほのアナリスト、Vijay Rakesh氏は「アウトパフォーム」評価で、目標株価を140ドルから165ドルに引き上げ。
・UBSのアナリスト、Timothy Arcuri氏は「買い」評価で、目標株価を150ドルから185ドルに引き上げ。

●アナリストらは総じて、AIアプリケーションの発展がまだ初期段階にあり、Blackwellサイクルがエヌビディアの業績を引き続き押し上げると見ている。モルガン・スタンレーは、Blackwellの新製品ラインが1月の四半期で同社の収益を押し上げ、売上高が50億ドルから60億ドルに達すると予想。

投資家の利益確定売りで米株上昇が停滞の可能性=シティ
●シティグループは、選挙後の米国株の急騰は、投資家が利益確定売りを始めるにつれて勢いを失う可能性があると指摘。
●Chris Montagu氏率いるストラテジストチームによると、ロングポジションを増やし、S&P500指数のエクスポージャーを3年ぶりの高水準に押し上げた。
●しかし、トランプ氏による追い風は強力力強いだ。先週の選挙前、ミューチュアルファンドからヘッジファンドに至るまでのアクティブマネージャーは、株式の保有比率を低く抑えすぎたり、誤った銘柄にシフトしたりしたため、市場をアンダーパフォームしていた。
●トランプ氏が復帰し、S&P500を6000以上に押し上げる中で「アニマルスピリッツ」が再燃し、これらのマネー・マネージャーは失った利益を取り戻さなければならないというプレッシャーにさらされている。
●一方、ゴールドマン・サックスは、トランプラリーが終了した後も、ローテーション圧力が市場の顕著な特徴であり続けると見ている。
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米労働省は日本時間の11月13日（水曜日）夜の22:30に10月の米消費者物価指数（CPI）を発表する予定。サービス価格の緩やかな低下と商品価格の再上昇により、市場予想のコンセンサスは、コアCPIが前月比0.3%上昇、ヘッドラインCPIが前月比0.2%上昇と予想している。前年比の場合、市場はヘッドラインCPIが2.6%上昇（前月が2.4%上昇）と予想している。

ーmoomooニュースSherry
出所：moomoo、Bloomberg
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