米国市場の展望：ビットコイン、エヌビディアが続落、米株はピークに達した？　ダウ平均は34ドル高でスタート

Moomooユーザーの皆様、こんばんは！今晩のＮＹ株の読み筋です。

市場概況
米国市場スタート、優良株で構成するダウ工業株30種平均は34.16ドル高の39184.49ドル、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数が49.10ポイント安の17640.26で始まった。米国大型株である500社の銘柄で構成するS＆P500種平均は5.04ポイント安の5459.58。

米国株はピークに達したかも？
●最新のブルームバーグ・マーケッツ・ライブ・パルス調査によると、株式市場の高いバリュエーションに投資家が神経質になっており、 $S&P 500 Index(.SPX.US)$ の今年の上昇はピークに達した可能性が高い。
●株価上昇の原動力のひとつである $エヌビディア(NVDA.US)$は、現在株価指数の中で最も割高な銘柄である。しかし、アナリストや経営幹部は、AIブームを背景に同社の売上が実際にどの程度になるかを定量化するのに苦労しており、株価が割高かどうかを計算するのは困難。

米雇用市場は非農業部門雇用者数が描く光景よりもはるかに深刻である可能性
●全米第1位の雇用市場であるカリフォルニア州は、実は昨年はずっと雇用が実質的に増加しなかった。 超党派のカリフォルニア州議会分析局（LAO）が6月に発表した報告書によると、初期のデータ修正により、カリフォルニア州は2023年第4四半期に実際に32,000人の雇用を減少させた。 この修正により、カリフォルニア州は2023年通年で実質的に雇用の純増がなかったことになる（年間ではわずか9,000人増）。
●スタンダード・チャータード証券は、米国への不法移民の流入が雇用動向やGDP成長率を変化させている可能性があり、好調な非農業部門雇用者数やGDPの数字が真の需給を反映しているのかどうかを見極めるのが困難になっていると指摘した。 米議会予算局（CBO）は、2023会計年度に86万人が米移民当局に連絡せずに国境を越えたと推定している。 EADがなくても、偽造書類や借用書類を使用しても、これらの不法移民は米国に残って働き、経済・雇用統計の一部となる可能性がある。

債券シグナル
●米国債券市場は、ある重要指標が弱気シグナルを点滅させている。国債は年初来の下落幅を解消する勢いであり、トレーダーはFRBによる利下げの可能性に自信を深めている。
●一方、中立金利（借入コストが成長を刺激も制限もしない理論的な水準）は、政策当局が予想する水準よりもはるかに高い。

暗号通貨の下落
●今年最悪の週となった暗号市場の暴落は続いている。
●100大デジタル資産の指標は日曜日までの1週間で約5％下落し、引き続きマイナスで、ビットコインはさらに約4％下落し、62,000ドルを割り込んだ。
●金融政策に対する不透明感やビットコイン上場投資信託に対する需要の冷え込みが下落の要因となっている。