米国市場の展望：ビットコイン、一時9万ドル突破　ダウ平均は30ドル安でスタート

Moomooユーザーの皆様、こんばんは！今晩のＮＹ株の読み筋です。

市場概況
米国市場スタート、優良株で構成するダウ工業株30種平均は30.52ドル安の43880.46ドル、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数が5.06ポイント高の19286.46で始まった。米国大型株である500社の銘柄で構成するS＆P500種平均は1.76ポイント高の5985.75。

トップニュース
円相場が最安値を更新する中、ビットコインは再び上昇に転じ、金は底打ち
●本日の消費者物価統計は3ヵ月連続で堅調なインフレを示し、FRBが来月利下げに踏み切るかどうかは宙に浮いたままである。ドナルド・トランプ大統領の政策が、来年さらなる物価上昇圧力を生み出すリスクもある。
●円相場は7月以来初めて1ドル＝155円を超え、日本が為替市場に参入して円安を減速させようとするリスクが高まっている。

●イーロン・マスクとビベック・ラマスワミは、官僚主義を削減するための新しい政府効率省を率いる。2026年7月までの一時的な職務となっている。
●金価格が2,600ドルを超えて底を打ったように見える時、選挙後のビットコインの上昇が復活しつつある。

米10月CPI、前年比2.6%上昇で市場予想と一致　コアも市場予想と一致
米10月の消費者物価指数（CPI）は前年比2.6%上昇、市場予想の2.6%と一致、前期が2.4%上昇。前月比は0.2%上昇、市場予想の0.2%上昇と一致、前期が0.2%上昇。

米国のインフレ懸念が高まる中、トランプ政策が世界市場を圧迫
●米国中心のインフレ懸念とトランプ大統領の関税・減税計画が米国以外の市場を圧迫しており、MSCI米国外指数は3ヵ月ぶりの安値をつけ、新興国市場は急落に直面している。
●投資家はFRBの追加利下げに慎重で、12月の利下げに対する市場の予想は、先週の楽観的な予想から半々に近づいている。
●世界通貨では、円相場が1ドル＝155円を超えて円安に振れ、中国人民銀行（中央銀行）は人民元安の抑制に動いたが、ブルームバーグ・ドル・スポット指数は2年ぶりの高値を維持している。
●米国債利回りの上昇に対する懸念から、債券の売りがさらに強まるとの予測もあり、一部の投資家はタイやベトナムなど、トランプ大統領の政策からより隔離された資産に焦点を移している。
●この圧力はいずれ米国資産にも影響するとの議論も出てきている。

ロケットラボUSAの株価が急上昇
●衛星打ち上げ会社の $ロケット・ラブ (RKLB.US)$ は、プレマーケット取引で25％超急騰している。
●同社は、予想を上回る四半期収益見通しを発表し、新型ロケット・システム「ニュートロン」を使った最初の契約を発表した。
●今年だけで同社の株価は160％以上上昇した。

AIブームが覆い隠す、過去 25 年間で2番目に悪いインフレ調整後の株式パフォーマンス
●ドイツ銀行の調査によると、AIブームと記録的な上昇にもかかわらず、米国株のインフレ調整後のパフォーマンスは過去25年間で2番目に悪い水準にある。
●年率5%近い上昇は小幅で、米国株はこの四半世紀で初めて金を下回ることになる。
●1800年以降、米国株の実質年率リターンは6.9％で、10年物国債を上回っているが、最近のリターンは絶対的にも相対的にも「目を見張るような」ものにはほど遠い。
●相対的にリターンが悪いのは、歴史的な高バリュエーションを記録したドットコムバブルのピークに始まる時期が一因である。
●ドイツ銀行では今後、特に経済危機の中でリフレに向かう政策バイアスが継続する中、株式が再び国債をアウトパフォームすると予想している。