米国市場の展望：ビットコイン急騰、一時92,000ドル突破　ナスダック総合指数は37ポイント高でスタート

Moomooユーザーの皆様、こんばんは！今晩のＮＹ株の読み筋です。

市場概況
米国市場スタート、優良株で構成するダウ工業株30種平均は13.10ドル安の43431.89ドル、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数が37.81ポイント高の18717.93で始まった。米国大型株である500社の銘柄で構成するS＆P500種平均は3.55ポイント高の5874.17。

トップニュース
今晩の展望
●ドナルド・トランプ氏の財務長官探しは週末に混乱を極め、候補者たちが支持を求めて駆け引きを展開している。イーロン・マスク氏は、トランプ氏が候補として検討しているヘッジファンドマネージャーのスコット・ベセント氏と会談。これに先立ち、マスク氏はハワード・ラトニック氏を同職に推奨していた。
●ビットコインは再び急騰し、一時92,000ドルを超えた。米国株指数先物と債券市場は安定。米国債は2カ月にわたる下落の後、2024年のリターンがわずか0.7%増にとどまっている。

●ウクライナの同盟国は、ウォロディミル・ゼレンスキー氏に対し、ウラジーミル・プーチン氏を交渉のテーブルに引き込むよう圧力をかけている。米国は、トランプ氏が就任する前にゼレンスキー氏の立場を強化するため、ウクライナによるロシア領内への長距離ミサイル攻撃を容認する方針を決定した。
●ウォール街では2025年の市場予測が出揃いつつある。モルガン・スタンレーはS&P500に強気の目標を設定し、ゴールドマン・サックスは金を推奨、バークレイズは英国株式のアンダーウェイトを提案している。

ETFがヘッジファンドを凌駕、シンプルな投資戦略が好調
●最近の株価調整にもかかわらず、資産形成にとって驚異的な一年となり、ETFがその主役を担っている。
●過去1年間で約96%のETFがプラスのリターンを記録し、より複雑な戦略に苦戦するヘッジファンドを大きく上回った。
●Bloomberg Intelligenceのアサナシオス・プサロファギス氏は、「今年はETFを用いた投資で損をするのは事実上不可能だった」と指摘している。
●これらの傾向が続けば、シンプルな米国株式投資が資産形成を後押しし続け、資産運用マネージャーが分散投資を推奨するのが困難になる可能性がある。
●バリュエーションが高水準にあり、インフレリスクが迫る中でも、401(k)投資は好調を維持している。

NVIDIAと小売大手、今週の決算ハイライトに注目
●世界最大の企業である $エヌビディア (NVDA.US)$ は、当地時間水曜日の引け後に決算を発表する予定であり、今週最大の注目イベントとなる。
● $ウォルマート (WMT.US)$ 、 $ターゲット (TGT.US)$ 、 $ティージェイエックス・カンパニーズ (TJX.US)$ を含む主要小売企業が今週、年末商戦の見通しを発表し、消費者支出の動向を探る手がかりを提供する。
●小売業の見通しは重要であり、特に年末商戦期には、消費者支出が米国経済の約3分の2を占めるため、その影響は大きい。
●経済指標の発表は少ないが、火曜日と木曜日には米国の住宅関連データ、金曜日にはミシガン大学の消費者態度指数が発表される。
●関連記事：【決算プレビュー】エヌビディア、株価下落の再来も？ブラックウェルが過熱で納入遅れ懸念

2025年の見通し
以下はウォール街の最新の見解をまとめたもの。
●米国株：モルガン・スタンレーのストラテジスト、マイケル・ウィルソン氏は著名な弱気派であるが、今回は明確に強気の見方を示している。同氏はS&P500が来年末までに現在の水準から11%上昇し、6,500程度になると予想している。
●グローバル株：ゴールドマン・サックスは来年の株式リターンを10%と見込んでいる。同社のストラテジストは「経済成長と並行した利下げは株式にとって追い風となる傾向がある」と指摘している。
●金：ゴールドマンは金を最重要コモディティ取引の一つとして位置付けており、2025年12月までに1オンスあたり3,000ドルを目標としている。
●欧州株：バークレイズはStoxx600が来年末までに約7%上昇し、545に達すると予想している。同社は英国株をアンダーウェイト、日本株をマーケットウェイト、新興国株をアンダーウェイトとする一方、トランプ政権下での親ビジネス政策を背景に米国株をオーバーウェイトとしている。
●中国株：デフレ圧力や地政学的緊張を背景に、ストラテジストたちはより悲観的な見方に転じている。モルガン・スタンレーのストラテジストは「中国政府が2025年に消費と住宅市場を対象にした十分な財政刺激策を前倒しで実施する可能性は低い」と述べている。
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個別銘柄
● $エヌビディア (NVDA.US)$ が時間外で下落。同社は今週決算を控えており、米株式市場では最注目のイベントとなりそだが、週末に次世代ＧＰＵ「ブラックウェル」を巡り、放熱の問題でサーバーラックの設計変更をここ数カ月サプライヤーに対し要請していると伝わった。この報道を受けて、同ＧＰＵの投入遅延への懸念が出ている。
● $テスラ (TSLA.US)$ 株はプレマーケットで7.8%上昇。ブルームバーグが報じたところによると、トランプ次期政権の移行チームが米国の自動運転車規制の緩和を検討しているという。同株は選挙日以降、28%の急騰を見せている。
● $リバティー・オイルフィールド・サービシズ クラスA (LBRT.US)$ は14%上昇。トランプ氏が同社CEOのクリス・ライト氏をエネルギー長官に指名したことが要因となっている。
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