米国市場の展望：米景気後退への懸念が後退、市場はリスクオン！ナスダック指数は211ポイント高でスタート

Moomooユーザーの皆様、こんばんは！今晩のＮＹ株の読み筋です。

市場概況
米国市場スタート、優良株で構成するダウ工業株30種平均は236.67ドル高の42248.26ドル、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数が211.94ポイント高の18130.42で始まった。米国大型株である500社の銘柄で構成するS＆P500種平均は37.54ポイント高の5737.48。

トップニュース
下げ幅縮小
●欧州株と米国先物は、金利の行方を左右する重要な米雇用統計を控えて乱高下した。
●原油価格は、中東情勢の緊迫化から上昇幅が拡大し、1日としては約1年ぶりの大幅上昇となった。
●国債は木曜日に売られた後横ばいとなり、ドル高を示す指標は、トレーダーが積極的な米利下げへの期待を縮小させたため、週間では約半年ぶりの大幅上昇となった。

米9月の非農業部門雇用者数は予想大きく上回る25.4万人増、失業率が4.1%に低下
米国労働省が発表した9月の非農業部門雇用者数は25.4万人増、市場予想の14.7万人増を大幅に上回り、2024年3月以来最も大きな伸びとなった。7月の非農業部門雇用者数は8.9万人から14.4万人に、8月は14.2万人から15.9万人に上方修正された。 修正後の7月と8月の雇用者数の合計は、修正前より7.2万人増加した。

スト中断
●米港湾労働者は、米東海岸とメキシコ湾岸の貿易を麻痺させ、大統領選の争点になる恐れもあった3日間のストライキを終結させることで合意した。
●国際港湾労働組合（International Longshoremen's Association）と米国海事組合（US Maritime Association）は、これまでの契約を1月15日まで延長した。金曜の朝には作業が再開され、両者は約62％の賃上げを含む長期協約の交渉を再開する予定。
●持続的な緊急事態への懸念は週を追って高まり、米国経済への打撃は1日あたり最大50億ドルに上ると見積もられている。

原油への懸念
●原油は、イスラエルが自国領土へのミサイル攻撃への報復として、イランの石油施設への攻撃に踏み切るかもしれないとの懸念から、1年以上ぶりの大幅上昇となった。
●ジョー・バイデン大統領が、米国がイランのエネルギー・インフラに対する潜在的な攻撃を支持するかどうかを議論していると発言したため、ブレントは前日に5％急騰した後、金曜日に上げ幅を拡大した。
●米政府高官はその後、政権はまだイスラエルと協議中であり、決定はまだ下していないとの見方を示した。敵対関係の激化により中東の石油供給が途絶える可能性が高まったため、原油は今週9％近く急騰している。

ヘッジファンド損失
●元ゴールドマン・サックスの天才投資家Ed Eislerのヘッジファンドが損失を出している。
●ヘッジファンドにとって、投資家からどれだけの現金を得られるかが重要な試金石である。アイズラー・キャピタルの現在の運用額は約40億ドルで、2021年の運用額を下回っている。
●このファンドの苦境は、ヘッジファンド業界のトップ・テーブルに座ることがいかに難しいかを示している。