米国市場の展望：前日のパウエル会見の流れが続く　ダウ平均は74ドル高でスタート

Moomooユーザーの皆様、こんばんは！今晩のＮＹ株の読み筋です。

市場概況
米国市場スタート、優良株で構成するダウ工業株30種平均は74.17ドル高の40916.96ドル、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数が47.63ポイント高の17647.03で始まった。米国大型株である500社の銘柄で構成するS＆P500種平均は15.54ポイント高の5537.84。

FRBのシグナル
●米連邦準備制度理事会（FRB）は予想通り利上げを据え置いたが、インフレ率の目標値回復に向けた進展が停滞しない限り、利下げが近づいていることを示唆した。
●パウエル議長は、政策決定者たちはデータを注意深く見守り続けるが、すべてが現在の方向で動き続けるのであれば、「政策金利の引き下げは、早ければ9月の次回会合になる」と述べた。
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FRB、9月利下げ検討で大統領選の渦中に
米連邦準備制度理事会（FRB）が9月利下げへの道を大きく開くことで、大統領選と「衝突」するリスクが高まっている。

AIの投資収益
●フェイスブックとインスタグラムの親会社である $メタ・プラットフォームズ (META.US)$は、AIへの投資がよりターゲットを絞った広告の販売を促進することで成果を上げていることを示す決算を受け、市場前の取引で上昇している。
●これは、 $マイクロソフト (MSFT.US)$の期待外れに続くものだが、水曜日に米ハイテク株が急騰し、 $エヌビディア (NVDA.US)$が時価総額3290億ドルを増やしたことに続くものでもある。1兆ドルクラブのメンバーである $アップル (AAPL.US)$ と $アマゾン･ドットコム (AMZN.US)$ は、引け後に発表する予定。
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チップの課題
● $エヌビディア (NVDA.US)$に限らず、チップ・セクターはあまり楽観視できない。 $クアルコム (QCOM.US)$は当初、決算後に上昇したが、スマートフォン・セクターの回復の遅れが懸念される中、失速した。
●チップ設計会社の $アーム・ホールディングス (ARM.US)$スは、エヌビディアやブロードコムで見られたAI関連の好景気を再現できる兆しもなく、低調な予想に終始して下落した。
●市場全体では、米国が早ければ来月にも、中国によるAIメモリー・チップや機器へのアクセスを一方的に制限することを検討している。
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原油価格の上昇
●中東情勢の緊迫化が懸念される中、原油価格は水曜日に急騰した後、上昇幅を拡大した。
●イスラエルがイラン国内でハマスの指導者を殺害したことに対し、イランの最高指導者がイスラエルに報復攻撃を命じたとの報道を受け、ブレントは1バレル80ドルを超える水準で推移している。
●石油トレーダーは、今週の価格急騰を受けて、上昇が続く可能性があるとしてコール・オプションを買い増している。