米国市場の展望：AI半導体への需要は依然旺盛、今こそが買いの好機とシティ　ダウ平均は38ドル安でスタート

Moomooユーザーの皆様、こんばんは！今晩のＮＹ株の読み筋です。

市場概況
米国市場スタート、優良株で構成するダウ工業株30種平均は38.43ドル安の39408.06ドル、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数が23.50ポイント安の16636.52で始まった。米国大型株である500社の銘柄で構成するS＆P500種平均は4.65ポイント安の5314.66。

波乱の週
● $NYダウ (.DJI.US)$は38ドル安でスタートしたが、欧州のベンチマークが上昇した。
● $S&P 500 Index (.SPX.US)$ は木曜日に反発し、2022年11月以来最大の上昇を記録した。
●国債利回りは小幅に低下し、ドル安が進行している。

株式と債券のシグナル
●UBSのSolita Marcelli氏によると、ウォール街の恐怖指数であるVIXの急上昇は、株式にとって買いシグナルを点滅させている。彼女は、株式の上昇基調が続くと確信している。
●債券市場では、PimcoのDaniel Ivascyn氏が「不安定な、でこぼこ道」が続くと考えているが、利回りが上昇するにつれて国債の追加を再開する用意があるという。しかし、長期の国債に27億ドルを賭けている投資家は、自身のリセッション（景気後退）観測が実現しつつあると考えている。
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FRBは準備不十分
●米連邦準備制度理事会（FRB）当局者は、利下げ観測の高まりに反発している。ジェフリー・シュミッド氏は、インフレ率が依然として目標を上回っており、労働市場も若干の冷え込みはあるものの健全であることから、利下げを支持する用意はないとの見解を示した。
●また、トム・バーキン氏は、FRBには経済が正常化しているのか、それとも行動を必要とするほど軟化しているのかを見極める時間があると述べた。一方、大多数のエコノミストは、9月のFRB理事会で大幅な利下げが行われる可能性は極めて低いと考えている。

日銀への信頼
●今週の市場混乱の主な要因の1つであった日本のトレーダーは、日銀のコメントをどこまで信用すべきか戸惑っている。
●JPモルガンは、日銀は今年中に利上げを終了するというシナリオを描いており、ストラテジストは日本株に対して悲観的な見方を強めている。
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AIに関する討議
●トレーダーたちは今、AIが次にどのようなカタリストになるかを探っており、資金運用担当者たちはディップをどこで買うかを模索している。
●JPモルガン・アセット・マネジメントは、ハイテクとAIについて「より選別的になっている」とし、まだ「調整が必要だ」と述べた。このような議論の中、台湾の大手チップメーカー $台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング (TSM.US)$は、AI製品への持続的な需要から恩恵を受け、7月の売上高が45％増加した。
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半導体株の急落でパニックになる必要はない、今が買いの好機＝シティ
●シティは、米国のチップ株が急落しているが、これは主にマクロ経済要因と高い期待が引き金になっていると指摘。 AIやストレージ市場の需要は引き続き旺盛であるため、同行は現時点でも半導体市場に強気の見方を維持している。
●シティは、今回の売りはマクロ要因、半導体業界への期待の高さ、業績への失望が複合的に作用した結果だとみている。 米半導体指数（SOX）のPERは37倍で、 $S&P 500 Index (.SPX.US)$ に比べ70％のプレミアムがついており、2008年以来の高水準となっている。

●一方、1株当たり利益（EPS）のコンセンサス予想は、主に $インテル (INTC.US)$ 、 $マイクロチップ・テクノロジー (MCHP.US)$ 、 $NXPセミコンダクターズ (NXPI.US)$ の業績悪化により11％減少している。 $ASMLホールディング (ASML.US)$ も予想を下回り、 $インテル (INTC.US)$も2025年の設備投資を25％削減した。

需要は引き続き堅調！ TSMCの7月売上高、前年同月比44.7％増と急増
●8月9日（金）、 $台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング (TSM.US)$は最新の月次業績を発表した。 旺盛なAI需要と値上げ期待により、TSMCの7月売上高は2,569億5,000万台湾ドルで、前年同月比44.7％増、前四半期比23.6％増となった。 年初来の累計売上高は1523億1700万台湾ドルで、前年同期比30.5％増となった。
●モルガン・スタンレーは、最近の売り越し後、TSMCのバリュエーションがより魅力的になったとさえ見ている。 同行は最近、TSMCを一押し銘柄にリストアップした。
●モルガン・スタンレーのアナリスト、Charlie Chan氏はレポートの中で、「我々はTSMCの品質と長期的な半導体のダウンサイクルにおける防御力に強気だ。 価格上昇の実現、AI設備投資の継続がTSMCにとって重要な起爆剤となるはずだ」と述べている。
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