米国市場の展望：FRB利下げを市場は織り込み過ぎ＝ブラックロックのCEO　ダウ平均は67ドル安でスタート

Moomooユーザーの皆様、こんばんは！今晩のＮＹ株の読み筋です。

市場概況
米国市場スタート、優良株で構成するダウ工業株30種平均は67.18ドル安の42262.97ドル、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数が34.23ポイント安の18154.94で始まった。米国大型株である500社の銘柄で構成するS＆P500種平均は4.75ポイント安の5757.73。

トップニュース
パウエルFRB議長、経済の安定を楽観視
●パウエル米連邦準備制度理事会（FRB）議長は、経済の現状に自信を示し、堅調な状態にあると述べるとともに、FRBの安定維持へのコミットメントを強調した。
●「FRBは経済安定を維持するため、我々の手段を駆使するつもりだ」と同氏は述べた。

FRB利下げを市場は織り込み過ぎ＝ブラックロックのフィンク氏
●米資産運用会社ブラックロックの最高経営責任者(CEO)ラリー・フィンク氏は、米経済が成長を続ける中で市場は米連邦準備制度理事会(FRB)による利下げを織り込み過ぎているとの見解を示した。
●フィンク氏は1日、ブルームバーグテレビジョンとのインタビューで米経済について、「着陸するとは思われない」と発言し、「フォワードカーブに示されている緩和の幅は異常だ。さらに緩和の余地があるとは思うが、フォワードカーブが示すほどではないと思う」と述べた。
●短期金融市場はFRBが11月にさらに0.5ポイントの利下げを実施する可能性が3分の1あるとの見方を反映しており、来年末までに合計で約190ベーシスポイント（bp、1bp＝0.01％）の緩和を織り込んでいる。しかしフィンク氏は、それが実現するとは考えにくいと指摘した。

セレブラス・システムズがIPOを申請、Al市場におけるエヌビディアの優位性に挑戦
●人工知能チップと技術インフラに特化した革新的企業であるセレブラス・システムズ社は、月曜日に新規上場を発表した。
●この動きは、 $エヌビディア (NVDA.US)$ などの業界大手が大きく支配する市場で存在感を示すことを目指す新興企業にとって重要な一歩となる。

アップル株、iPhoneの発売に関するポジティブな予想を受けて過去最高値に迫る
● $アップル (AAPL.US)$ 社の株価が月曜日、iPhoneの入手可能性に関するJ.P.モルガンのポジティブな評価を受けて、過去最高値に近づいた。
●J.P.モルガンは、iPhone 16のベースモデルの供給が顕著に改善していることを強調し、株価の上昇に貢献した。
●一方、バークレイズは、台湾の大手サプライヤーが12月期にiPhone 16の注文を減らしたことを示すデータを持っていると述べた。 同行は以前、iPhone 16の世界的な納期短縮について論じており、いずれもiPhone 16の需要低迷を示唆している。 同行は現在、アップルのレーティングを「ホールド」、目標株価を186ドルとしている。
●関連記事：アップルが時間外で軟調＝米国株個別

原油価格、予想される供給過剰を背景に大幅下落
●主要産油国が12月に増産に踏み切るとの見方が強まり、原油先物相場は日足、月足、四半期足ともに全面安となった。
●この予想される供給増は、不透明な需要見通しと相まって、石油市場における潜在的な供給過剰懸念を煽り、価格に下落圧力をかけている。