米国市場の展望：50bpの利下げを全面的に支持＝ミネアポリス連銀総裁　ダウ平均は2.96ドル安でスタート

Moomooユーザーの皆様、こんばんは！今晩のＮＹ株の読み筋です。

市場概況
米国市場スタート、優良株で構成するダウ工業株30種平均は2.96ドル安の42060.40ドル、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数が46.59ポイント高の17994.91で始まった。米国大型株である500社の銘柄で構成するS＆P500種平均は9.35ポイント高の5711.90。

データ待ち
●個人消費支出や失業保険申請件数など、米連邦準備制度理事会（FRB）の50ベーシスポイントの利下げが、一連の積極的な利下げ策の最初のものとなるかどうかを見極める手がかりとなりそうな、今週の米データを前に、ゴールドは史上最高値を更新した。
●その後、中東情勢の緊迫化を受けて貴金属は下げ幅を縮小した。

ボスティック・アトランタ連銀総裁 雇用市場の不透明感の中、50bpの利下げを全面的に支持
●雇用市場の不透明感の中、５０ｂｐの利下げを全面的に支持。
●労働市場は弱含みだが、弱くもなければ赤に点滅しているわけでもない。
●物価安定への道筋を確信させるデータ。
●制限を撤廃するには少し時間が必要。
●50bpの利下げは、今後の動きを固定するものではない。
●中立に向かうべきだが、もっと情報が欲しい。
●我々は中立金利より「公平な距離」にいる。

カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁 年内、あと2回の25bp利下げを見込む
●年内、あと２回の２５ｂｐ利下げを見込む
●利下げについて、今後は小幅なステップを想定
●失業増はインフレよりも大きいリスク
●５０ｂｐの利下げは正しい判断だった
●インフレの進展、労働市場の軟化を反映
●年末金利を４．４％、２０２５年末金利を３．４％と予想、米金融当局の中央値と同じ
●リスクのバランスは、労働市場がさらに軟化するリスクへとシフト
●インフレの勝利を宣言するには時期尚早も、ディスインフレのプロセスは順調
●政策は引き締まったままだが、それがどの程度引き締まるかは不透明
●米金融当局の利上げの行方は、今後発表されるデータ次第
●景気の強さを示すシグナルは「混乱」しているが、個人消費は驚くほど底堅い
●景気後退の力が強まっている証拠あるが、インフレが上向きにサプライズする証拠もほとんどない

米国港湾労働者にゼネスト迫る、全米の港湾処理量の41％を占める
●米国の国際港湾労働組合（ILA）は、9月30日の契約満 了までに米国海事同盟（USMX）と新たな労働協約を締結できな ければ、組合員2万5,000人がストライキに突入すると発表し、 9月17日には、公正な契約を勝ち取るための最終行動に備え、 10月1日にストライキを行う用意があると発表した。
●米国最大級のサプライチェーン・ロジスティクス・オペレーターであるフレックスポート社のCEOは、選挙の36日前に東海岸とメキシコ湾岸のすべての港を閉鎖する可能性のある港湾ストライキが控えており、大統領選挙における最大の不確定要素になると警告した。
●同組合によると、ストライキはメイン州からテキサス州までの港湾に影響を及ぼし、新クラウンの閉鎖後よりもさらに大きな規模でサプライチェーンを麻痺させるという。 177の業界団体からなる連合は先週、「これらの港の閉鎖は米国経済に 「壊滅的な影響 」を与えるだろう」と警告した。

インテルへの関心
●ある関係者によると、 $インテル (INTC.US)$株は、アポロが50億ドルを上限とする株式同様の投資を申し出たことを受け、市場前の取引で上昇した。
● $クアルコム (QCOM.US)$が友好的な買収を提案し、史上最大規模のM&A取引の可能性が高まったと言われてから数日後のことである。チップメーカーはアポロの提案を検討している。
●関連記事：クアルコム、インテルに買収提案＝関係者

ECBによる利下げ観測が再燃！
●ユーロ圏の上位2カ国における9月の民間企業活動は低下した。 ドイツの製造業の苦境は激化・悪化し、フランスのサービス部門は縮小した。 このデータが発表された後、市場ではECBの利下げ期待が高まった。
●9月23日、S&Pグローバルとハンブルガー・コメルサント銀行（HCOB）は、9月のユーロ圏、ドイツ、フランスPMI速報値を発表、ユーロ圏の企業活動が7ヵ月ぶりに低下したことを示した。
●9月サービス業PMI速報値50.5、予想値52.3、前回値52.9、製造業PMI速報値44.8、予想値45.7、前回値45.8、総合PMI速報値48.9、予想値50.5、前回値51.5。